2019年 パナソニックオープン

石川遼は3連続バーディ締めでV争いに残る 最終日の目標は

2019/09/28 17:58
3連続バーディで締めくくった石川遼

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(28日)◇東広野ゴルフ倶楽部(兵庫)◇7058yd(パー71)

2位タイから出た石川遼は6バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「68」で回り、通算11アンダーの5位で最終日を迎えることになった。停滞した中盤を経て、上がり3ホールで連続バーディ。首位の武藤俊憲には3打差で8月「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」以来となるシーズン3勝目を狙う。

怒涛のバーディラッシュを見せた終盤は、コース内の電光掲示板が示す状況を把握できなかった。「僕は何位ですか?」。ホールアウト後のインタビューでメディア関係者に確認しても表情は変えない。「結構、混戦になる可能性はあると思う。きょうまでの3日で首位と3打ひらいた。いきなりそれを取り返すのは難しい。『あしたはあした』と考えたい」と、気持ちをすぐに翌朝に向けようとした。

ムービングデーのプレーはスタートから大歓声。前日2日目に5Iでピンそば1mにつけた1番で、今度は7Iでピン手前1mに突き刺し、バーディを決めた。1Wショットは320yd以上を記録。勢いは一夜明けても持続されるかに思われたが、2つ目のバーディが来たのは9番(パー5)だった。

折り返して10番、ラフからのショートゲームが突如乱れてダブルボギー、さらに11番(パー3)でボギーをたたいた。「10番のダボは終わってしまえば仕方がないこと。11番のティショットも体の動きが悪かった。思い切りがないスイング」。短い時間で修正に至らなかったことを悔やむ。「切り替えようと必死だったが、やっぱり…ゴルフはおもしろい。あまり気にしていないつもりだったのに」と後退が続いたことを反省した。

優勝争いからの脱落を免れた点で、3連続バーディフィニッシュは大きい。PWで2.5mのチャンスを作った16番で再加速し、DJの入った特設ホール17番(パー3)もPWでの第1打を3mにつけて喝采を呼んだ。4Iでの2打目をグリーン奥まで運んだ18番(パー5)で、最終組のひとつ前のグループを確保した。

ロースコアの翌日のプレーは難しいと言われる。“定説”に沿ったスコアメークになったが、「(やりづらさは)今まで一番なかったかと思う。淡々と、という意味ではきょうも同じだった」。残り18ホール。ライバルたちのスコアは予想できない。「あしただけ“1位”になっても勝てるか分からないけれど、そこを目指していきたい」。ターゲットは最終ラウンドのベストスコアだ。(兵庫県三木市/桂川洋一)

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