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「みんなの視界にぼくが入った」前週3位・幡地隆寛とは何者か

◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 事前(28日)◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7103yd(パー72)

石川遼の2試合連続優勝で盛り上がった前週「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」だが、ウェイティングから3位に入った幡地隆寛にも注目が集まった。今週は予選ラウンドで石川遼と同組となったが、一体何者か。

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3位で終えた反響は大きかった。「今まで、空気のように歩いていたんですけど、やっとみんなの視界にぼくが入ったなみたいな感じ」と周囲の視線に変化を感じるようになったという。知人からは30件以上のメッセ―ジが届いた。

プロ4年目の26歳。2018年までにレギュラーツアーで稼いだ賞金は0円。前週だけで870万円という大金を掴んだが「手元には届いていないので実感はない」と笑顔でいう。

出身は広島県で、10歳の時にゴルフを始めた。兄と姉がおり「一番ぼくが飛ばなかったからムキになって始めた」。当時120ydだったドライビングディスタンスは、188㎝・88kgと成長した今では317.88ydと今季のランク1位をマークする。

4週前の海外女子メジャー「AIG全英女子オープン」を制した渋野日向子と同じ岡山県作陽高出身だが学年は幡地が5つ上。「ニュースで作陽の監督が出ていたことで初めて知りました。すごく強い子が卒業した噂は聞いていた。その子が誰なのかは知らなかった」という。

その後、進んだのは名門・東北福祉大。2つ上には米ツアーでも活躍する松山英樹がいたが連絡を取り合ったことはない。「(以前は)会えば、挨拶をした後に、急にアプローチを教えてくれたりした。距離感を掴みにくい方だったので、自分からあまり“ガツガツ”いけなかった」と謙虚な一面をのぞかせる。

あす初日は石川遼と同組になった。「11年前、推薦枠でこの試合に出場した時、遼君から一緒に練習ラウンドしないかと誘ってもらった時があって」と振り返る。もちろん、試合での同組は初めて。「先週回りたいと思っていたので、今週になって実現したので楽しみです」。

目下の目標は今大会を終えた時点でジャパンゴルフツアー賞金ランキング(海外メジャー含む)上位30位に付与される10月「日本オープン」の出場権だ。「多くのギャラリーの方が見てくれている中で、ギャラリーが見たいものを見せてあげたい」と気合いを入れる。(福岡県糸島市/柴田雄平)

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