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<堀江x高岡 3>「なぜ日本企業もスポーツ界も衰退するのかというと、まさしくマーケティングの欠如なんです」

ネスレ高岡浩三社長x堀江貴文 対談その3(全4回)

グローバル企業を経営する高岡氏だからこそ実感できる、日本に足りないマーケティングの視点。ビジネスだけでなく、スポーツの分野でもその重要性が問われています。日本の将来は”マーケティング”にこそ懸かっていると思わされる話です。

【堀江貴文氏(以下、堀江)】今、日本の女子ツアーってすごく頑張っているじゃないですか。たぶん日本で唯一、世界最大規模のイベントを実現できていると思うんです。欧米人の参戦はまだ少ないけど、少なくともアジアの選手は大挙してJLPGAに来ていますよね。ツアーとして盛り上げるのは、僕は可能だと思うんです。そういう経営者がいれば全然やれる。すごくもったいなかったですよね、ジャンボ尾崎とかが活躍していた時代…。

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【高岡浩三氏(以下、高岡)】いや、実はあのときの賞金総額はアメリカのPGAより多かったらしいですよ。日本がバブルの時はね。(編注:年平均の為替レートで比較すると93年、94年に両者は近い金額になっている)

【堀江】ですよね。

【高岡】そこからすっかり逆転して、まあ10倍の差がついているわけですよ。だから、アメリカがどうして生で長時間放映できるかっていうのは、グローバルに放映権を売っていて10倍のお金が集まるから、長時間民放でやるのも大丈夫ということなんですよね。

【堀江】プロスポーツ界って全部そうだなと思っていて、あのときにアジアンツアーとかみんなバカにしていたじゃないですか。だけど、どう考えたってこれからエマージング(拡大傾向)なのは東南アジアだし、中国なわけだから、あの時に韓国とか台湾とか中国とか東南アジアに声かけて、一緒にやろうよって言っていたら、ものすごい組織になっていましたよね。

【高岡】だから、JGTOがこれからやらなきゃいけないのは、アジアでリーダーシップを取って、アジアのツアーをひとつにまとめることですよ。それがなかったら、逆にアジアの主導権さえも取れなくなって、日本ツアーっていうのは本当に衰退すると思うんですね。

【堀江】今だって実際、アジアンツアーはヨーロピアンツアーの草刈り場になっていますよ。

【高岡】なってるなってる。PGAも5試合(編注:PGAツアーチャイナは今年12試合)ほど中国でやっている。

【堀江】中国なんかものすごいマーケットじゃないですか。

ネスレ高岡浩三社長x堀江貴文 対談その3(全4回)

堀江貴文
1972年福岡県八女市生まれ。東京大学在学中の96年に有限会社オン・ザ・エッヂを設立。エッジ、ライブドアと社名を変え、プロ野球球団やニッポン放送買収で世間の注目を集める。05年には衆議院の総選挙にも立候補したが、翌年に証券取引法違反で逮捕され、11年6月に収監。刑期を終えた現在はSNS株式会社のファウンダー兼従業員として活動を行っている。愛称はホリエモン。

高岡浩三 ネスレ日本社長兼CEO
1960年大阪府生まれ。1983年神戸大学経営学部卒。同年、ネスレ日本株式会社入社(営業本部東京支店)。各種ブランドマネジャー等を経て、ネスレコンフェクショナリー株式会社マーケティング本部長として「キットカット」受験キャンペーンを成功させる。2005年、ネスレコンフェクショナリー株式会社代表取締役社長に就任、2010年、ネスレ日本株式会社代表取締役副社長飲料事業本部長として新しいネスカフェ・ビジネスモデルを提案・構築。利益率の低い日本の食品業界において、新しいビジネスモデルを追求しながら超高収益企業の土台をつくる。同年11月ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOに就任。

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