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ヨネックス、YFS加盟店倍増でカスタム対応充実

専用のヘッドパーツを揃え、ユーザーに寄り添うサービスを目指す

ヨネックスは7月上旬、都内イベントホール(港区港南)で「2016年新製品発表受注会」を開催。この受注会は7月1日の東京会場を皮切りに、7月15日の仙台会場まで、全国6会場で行われる。ゴルフ事業の新製品としては、カスタムフィッティングで好評を博しているシャフト『レクシス カイザ M』、産学協同第2弾である『トライプリンシプルウェッジ』の追加ロフトなど、多岐にわたる。

6月下旬に発売された『レクシス カイザ M』の販売状況を同社グローバル戦略室の永嶌俊昭課長(マーケティング)に聞いてみた。

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「おかげさまで、前2作(『レクシス カイザ』『レクシス カイザ D』)と比較して順調な滑り出しです。先日開催した試打会(大阪)では、2日間で20本を販売するなど、好感触を得ました。年齢層は30代から50代が中心で、アベレージからアスリートゴルファーまで様々なタイプのお客様に高評価をいただきました。カラーは、かなり目立つピンクを採用しましたが非常に好評です。同モデルは、とにかく『直進性の高さ』がウリ。極薄カーボンシートを採用した『マルチレイヤードワインディング製法』で、従来品よりもシャフト本体の硬さのバラつきが少なく、均一なしなりを実現。剛性分布をなだらかな中調子にし、クセのないしなり感を実現しました。いわば、どんなスイングタイプにも合う、非常にタイミングの取りやすいモデルで、ミート率の向上が望めます。ぜひ、一度お試しください!」

同シャフトは、ヨネックス契約プロのアン・ソンジュ使用モデル。開発にあたり、アン・ソンジュから多くの要望を取り入れ、高次元のコントロールを可能にした。また、通常のシャフト製造よりも10工程も多く、生産に1.5倍の時間がかかるという。それで価格は1本3万3000円とリーズナブルだから、非常にコストパフォーマンスの高いシャフトといえるだろう。

さらに、昨年から始動した「ヨネックス・フィッティング・スタジオ(YFS)」構想を拡充することも、永嶌課長がこのように説明している。

「これまで14店舗で展開していた『YFS』ですが、7月より30店舗に倍増させで展開します。最終的には100店舗を目標としていますが、ただ単に数を増やすのではなく、当社のカスタムクラブやフィッティングについての考え方、修理やアッセンブルの基準などを理解・共感していただけるお店とじっくり進めたいと考えております。今後は、YFS加盟店専用のヘッドパーツを充実させることも視野に入れております」

同社の2015年3月期決算は、売上高476億1900万円(前期比10.3%増)、営業利益20億8200万円(同6.5%増)、当期純利益16億9400万円(同48.2%増)と好調を維持したが、ゴルフ用品に関しては12億7600万円(同1.2%減)と苦戦。今期はYFSの拡充で前期比10%増を目指す。昨季は、同社契約プロのアン・ソンジュキム・ヒョージュが計11勝をマーク。日韓ダブル賞金女王の快挙も遂げ、『レクシス』の認知度も高まった。商機到来を追い風に、YFS加盟店の倍増で一気呵成に攻め上げられるか!?

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