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ウェッジは溝が命!新しい方が良い

新しい溝の効用は、タイヤのトレッドと同じようなもの。ゴルフボールから邪魔なものを排除し、瞬時にウェッジショットに摩擦を与える。そして溝のエッジがボールのカバーをつかみバックスピンを生み出しているのだ。しかし、トレッドが使い古されたタイヤで濡れた道路を走る危険性と同様、切れのない溝によるラフからのショットは、危険がつきまとう。「一度、溝がすり減れば、(ボールを)掴むことは難しくなる」と語るのはキャロウェイゴルフでチーフ・クラブデザイナーを務めるロジャー・クリーブランド。「フェアウェイからは、そこまで影響がないかも知れないが、ラフだとウェッジのボールを掴む(グリップする)力はなくなり、クラブフェースからボールがどのように飛び出すかが予測不能になる」。

ゴルフ界を取りまとめる各団体が、溝の合計体積とエッジの切れを減らすことを決めた2008年以降、溝規制が注目されるようになった。そして2010年以降に発売された全てのウェッジは、スピンが減るような溝設計が施されたのだ。そのため、ゴルファーの中には、3年以上前のウェッジをいまだに使用する者もおり、ラフからボールにスピンをかけるウェッジの性能を放棄するのは馬鹿げていると思っている。しかし、その効果は使用することで劣化する。そして、(ゴルファーの)使用による劣化は、メーカーの技術により意図的に作られた劣化よりも予測することは極めて難しい。

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クリーブランドゴルフのR&Dディレクターのジェフ・ブランスキーは「使い古された溝は、ショットに相当の不安定さをもたらすが、メーカーが予定したパフォーマンスは信頼性がある」とコメント。

ウェッジの溝が擦り減り、浅くなったかどうかを見るのは全然簡単なことだが、溝がいつ使い物にならなくなるかを判断することは難しい。例えばツアープレーヤーの場合、彼らは一般的に年に4回ウェッジを換える。もし一週間に一度は練習したりラウンドし、2年以上ウェッジを換えていないのであれば、(ウェッジの)パフォーマンスは諦めているようなものだ。

「鋳造のウェッジは、鍛造モデルよりも硬いので耐久性も高い」と話すのはナイキゴルフの生産ラインマネージャーのギッジ・ムーディ。「溝の耐久性はどこでどの程度プレーしたかによります。砂地や練習場で多くプレーしていれば、溝の消耗も早いでしょう」。

溝の摩耗によりスピン量は3割減少!

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