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~マルマン編~ インサイドストーリー@JGF 2013 レポート

日本最大級のゴルフ ショー、「ジャパンゴルフフェア 2013」にて、GDO編集長が普段聞けない「インサイドストーリー」を話題のブランドのキーパーソンに突撃取材!

●マルマン株式会社 出山泰弘
1983年入社し、都内百貨店中心に営業活動をおこない、2001年より2年間商品企画部でマジェスティの担当業務に携わる。大学時代はゴルフ部の主将として関西学生4大競技中、3試合でベストテン入りするなど輝かしい戦跡を残し、社会人になっても2009年全日本実業団選手権マルマンチーム3位 個人で6位と活躍している。2013年1月に代表取締役社長に就任。

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GDO:今年の1月に代表取締役社長に就任されたばかりだとは思いますが、マルマンにとって2012年はどんな年だったのでしょうか

出山氏:震災後の復活を目指した年でしたが、数字的には前年比105%の売上高で微増という結果でした。3月に発売したマジェスティの一番ハイクラスなモデルである“スーパー7”と9月に発売した“ロイヤルLV”が好調で、核となる高価格帯ビジネスの強みが生かせた半面、ボリュームゾーンの“シャトル”、“コンダクター”は期待していたほど伸ばせなかったことが微増に終わった原因です

GDO:2013年の目標は

出山氏:難しい年になると予想しています。4月にコンダクターの新モデルを発売するにあたり、今まではボリュームゾーンとプロモデルの2ライン展開でしたが、市場の期待度は往年のマスターズチャンピオンが使っていたモデルのイメージが強いと考え、筆記体のConductorロゴに戻しました。クラブもアイアンはマッスルバック、ハーフキャビティも用意し、お客様一人一人の顔を見ながらカスタマイズ対応することを考えています。ドライバーも豊富なカスタムシャフト用意します。オリジナルシャフトのバージョンはヘッド重量205gと流行の重いヘッドを採用し、強い弾道と、飛距離アップのメリットを狙っています。ニューバランス設計でつかまりも良く、ここ数年では一番よい打球音も実現し、心地よい音を実感できるクラブに仕上がっています

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GDO:“マジェスティ”では高価格帯モデルユーザーのコミュニティー化、囲い込み戦略の成功モデルとして他メーカーからの追随が激しいですが、今後はどのような施策を考えていますか

出山:各社からマジェスティの顧客層をターゲットにしたプレミアムクラブが次々に出てきていますので大変脅威に感じています。しかしながら、我々は、マジェスティの立ち上がりについては非常に苦労をしており、現在に至るまでに簡単な道のりではなかったことをわかっています。高価格帯モデルですから商品が良くてあたりまえの世界です。アフターケアのために全国各地でトーナメントバスを稼動したイベントを開催したり、オーナーズコンペを実施したり、様々な取り組みをおこなっています。売った時点で終わりではなく、そこからが始まりなのです。販売したときから、お付き合いが始まり、お客様のゴルフライフをずっと支えていきたいと考えています。課題としては、オーナーの高齢化が顕著ですので、40歳~50歳の次の世代にむけたプロモーションをする必要があります

GDO:各社グローバル化を強化していますが、御社の海外戦略は

出山:韓国、中国市場では実績、認知があり、特に韓国ではマジェスティを中心に市場が確立しています。ウォン高、経済状況の悪化などがあるものの、ある一定の成長は見込めると考えています。2013年のグローバル戦略では、中国市場のさらなる開拓を一番の強化ポイントととらえ、今後の成長を最も期待しています。昨年は上海で直営店を出店しましたので、北京、香港と直営店を増やし、更に新しい代理店を模索しながら市場を拡大していきます。昨年の国内実績は伸張しましたが、海外実績は横ばいだったので、伸びしろの分野として積極的に拡大していきます

GDO:ブランドの中長期的ビジョンを教えてください

出山:あくまでも“マジェスティ”ブランドがメインではありますが、総合ゴルフメーカーとして、様々なラインナップの製品の認知度をあげていきたいと考えています。楽しいゴルフスタイルを演出し、いつまでもゴルフを楽しんでもらえるよう、年齢とともに落ちる飛距離をサポートできるような用具を開発したいですね。



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