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ヤマハ初の賞金王誕生

国内男子ツアー最終戦『ゴルフ日本シリーズJTカップ』。初日にコースレコードの61でプレー、その後もスコアを伸ばし続けた藤田寛之の完全優勝で幕を閉じた。

藤田は最終日、5バーディ、2ボギーの67で回り、2位に5打差をつける通算18アンダーで大会3連覇を達成。今季は4勝をマークし初の賞金王にも輝いた。

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同プロと用具契約を締結するヤマハも面目躍如だろう。ヤマハ初の賞金王誕生は、先ごろ投入した2013年モデルの起爆剤にもなりうる。

同社はかつて、スキー、テニス事業から撤退した経緯がある。スリム化の一環で次は、「ゴルフか?」と噂されたものだが、今となってはどこ吹く風である。

この間、組織編成も事業推進部からゴルフHS事業部へと格上げされ、2012年は60億円強の売上高を誇るまでになっている。

美酒を味わう一方、メーカーならではの苦悩もあるようだ。藤田の活躍により、一般ゴルファーからは「『インプレスX』は上級者向けのクラブなのでは?」―。そんな風に捉える向きも少なくないのだとか。

そこで、13年モデルではVとDを統合、『リミックス』へ集約し、ヘッドとシャフトのバラ売り(ツアーモデルを除く)へ踏み切っている。

フォローの風が吹いていることに変わりはないが、新しい販売形態ゆえに真価が問われる一年となりそう。



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