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最新ギアの祭典!「2011年 PGAマーチャンダイスショー デモデー」レポート

世界最大級のゴルフ見本市「第58回PGAマーチャンダイズショー」のデモデーが、米国フロリダ州のウインターガーデン市にあるオレンジカウンティ ナショナルゴルフセンターにて行われた。

早朝まで激しく降った雨がデモデイが始まる朝9時には止み、10時ごろからは雲ひとつない快晴となった。気温も20度近くまで上がり絶好のデモデイ日和となった。会場となったオレンジカウンティナショナルの円形練習場は外周(ティグラウンド)は約1.6キロの巨大な円形をしている。その周りにあるパッティンググリーンやショートゲーム練習場ではパターメーカーなどが商品を展示。広い会場全体はたくさんの人で溢れ、熱気に包まれていた。出展したのは、クラブ、パター、シャフト、グリップ、スパイク、練習器具メーカーなど、合計約90社。駐車場に入りきれない車が並び、エントランスには入場を待つ長蛇の列ができていた。

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フォーティーンが海外モデルのウェッジを発表

フォーティーンが米国市場向けに開発された『MT28 V5フォージドTS』ウェッジを発見。日本人に比べてパワーのあるアメリカ人ゴルファーのために、日本モデルよりもヘッド重量が重く、黒いガンメタルフィニッシュとなっている。ロフト角にも特徴があり、50度、52度、54度、60度、62度というラインナップ。日本ではあまり人気のない60度に加え、62度のウェッジも投入。また、ウェッジのラインナップとしてアメリカでは人気のない56度を落とすという大胆なラインナップ。すべて「過去5年間にわたる市場調査から導き出された結果」なのだと担当者は言う。

ボールフィッティングでしのぎを削るブリヂストンとタイトリスト

ボール市場で激しいシェア争奪戦を繰り広げるブリヂストンとタイトリストが、昨年から力を入れているのがボールフィッティング。各社が提供するさまざまな種類のボールから、各アマチュアゴルファーに合うボールを見つけてスコアアップにつなげてもらおう、というのは共通の目的なのだが、そのアプローチは正反対といえる。

数年前からボールフィッティングに取り組んでいるブリヂストンは、フィッティングブース(打席)に自他社メーカーのボールをすべて揃え、フィッティングに訪れたゴルファーに日ごろ自分が使用しているボールをドライバーで打ってもらい、スピン量や飛距離、弾道の高さ、回転の方向などを計測。そのデータをもとに自社のボールの中から最適なボールを選択。さらに打ってもらいデータを比較するという方法を採っている。

一方のタイトリストは、「スコアの4割はショートゲーム」という考え方から、フィッティングはアプローチ(ショートゲームエリア)で行っている。全米で3台のフィッティングバン(車)を使用し、アマチュアゴルファーのスピン量を計測してベストなボールを選択する。「タイトリストの主力ブランドのProV1やProV1xは“上級者用”という先入観があり、アベレージゴルファーから避けられるケースがある。しかし、このボールは全範囲においてアベレージゴルファーにもスピンがかかりやすくできている。そんな先入観で行うボール選びを変えたい」とボール担当のマイケル・コリンズ氏は語る。

クリーブランドは簡易版のライ・ロフト角調整を開発

『スクーバ(SCUBA)』というライ・ロフト角を調整する器具(万力)をポータブル化。レンジに持ち込んで、アイアンやウェッジの調節を即座に行っている。通常の万力は地面に固定しないと正しくクラブを曲げることはできないが、『スクーバ』は力のかかる方向を研究・改良し、地面に固定されてなくても適切に曲げられるようにした(クリーブランドの独自開発、独自製造、特許取得)。曲げた角度もデジタルで表示されるため正確だ。そのため、万力を可動式にでき、クラブの調整を打席のすぐ脇でできるようになった。ウェッジに定評があるメーカーならではの展開方針だった。

もっとも活気のあるメーカー「プーマ・コブラ」

デモデイの会場では2社のロゴを並べた巨大テントを設営し、プーマのコブラ買収をアピール。テント内ではプーマのウェアを展示し、外ではコブラのクラブの試打会を展開。テント内にはイメージモデルのMLB選手ジョニー・デーモンがプーマのウェアに身を包み、ファンにブランドをアピールしていた。大音量でヒップなDJを流すなど、若いブランドイメージを前面に押し出すなど、デモデイの会場のなかではもっとも“元気”なブランドをアピールしていた。



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