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2017年 ウィンダム選手権
期間:08/17〜08/20 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)

初優勝大会を愛娘の名前にしちゃうパパ

◇米国男子◇ウィンダム選手権 3日目(19日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

ウェブ・シンプソンにとって、このレギュラーツアー最終戦は特別な大会と言える。会場のあるノースカロライナ州グリーンズボロから、車で約1時間のローリーで生まれ育ち、アーノルド・パーマーらを輩出した近隣のウェイクフォレスト大に進学。現在は同州最大の都市シャーロットに住んでいる。

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2012年の「全米オープン」を制しメジャーチャンピオンになったシンプソンだが、ツアー初優勝はその前年の「ウィンダム選手権」。ホテル運営会社がスポンサーの地元大会での勝利が、トップ選手への階段を上る最初のステップだった。トーナメントへの思い入れはハンパじゃない。14年5月に誕生した第3子(次女)には、ウィンダム・ローズ・シンプソンと命名した。

きっかけはグリーンズボロで基金を取り仕切る友人だったという。同年4月に「マスターズ」に出場した際、出産前のダウド夫人と生まれてくる子どもの名前を考えていると「優勝したらオーガスタ(マスターズの開催地)にしよう」という妙案が浮かんだ。結果は予選落ちで即却下。その友人の「ウィンダムじゃダメかな」との一言に夫婦は賛成した。

「3つ候補があったんだけど、長男のジェームズ、長女のウィローにも『どの名前がいいかな?』と聞いたら、2人ともウィンダムが良いって。だから決めたんだ」

シンプソンは2013年秋の「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」で通算4勝目を挙げて以来4年間、ウィンダムちゃんが生まれてからまだ勝利がない。中尺パターの使い手は、16年1月に始まったアンカリング規制の波にも飲まれてきたが、今季は2月の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で松山英樹にプレーオフで敗れるなど、復調の兆しはある。

待望の復活勝利へ、首位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)に1打差の2位タイで最終日を迎える。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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