GOLF DIGEST ONLINE ゴルフダイジェスト・オンライン
ニュース

米国男子の最新ゴルフニュースをお届け

AT&Tバイロン・ネルソン
期間:05/18~05/21  場所: TPCフォーシーズンズリゾート(テキサス州)

ルービックキューブとPGAツアーの“家族愛”

ルービックキューブのピンバッジ。多くの選手が身に着けた理由とは

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 最終日(21日)◇TPCフォーシーズンズリゾート (テキサス州)◇7166yd(パー70)

ビリー・ホーシェルジェイソン・デイ(オーストラリア)とのプレーオフを制して、3シーズンぶりの勝利を飾った今大会で、多くの選手がキャップやウエアに見慣れないバッチをつけていた。赤、緑、青からなる小さな六角形はルービックキューブをかたどっている。舞台裏には一つのストーリーがあった。

4月下旬、ツアー2勝のジョン・センデン(46歳)は、13歳の息子・ジェイコブくんが悪性の脳腫瘍(がん)に侵されていることを明らかにした。「バレロテキサスオープン」を最後に、戦列を離れたセンデンの復帰の見通しは立っていない。

病魔と闘う少年を勇気づけようと、立ち上がったのは同郷オーストラリアのスティーブン・ボーディッチ。ジェイコブくんが好きなおもちゃであるルービックキューブをモチーフにしたバッチを作り、今大会で選手たちにウエアにつけるよう頼んだ。前週の「ザ・プレーヤーズ選手権」では出場選手のサインを集めて、本人に届けていた。

もちろん、ホーシェルとキャディのキャップにもルービックキューブのピンバッチが

センデンはこの最終日、ジェイコブくんとともに会場を訪れ、父子ともに元気な姿を仲間たちに見せた。

優勝したホーシェルのバッグを担ぐジョシュ・キャセール氏は、かつてセンデンとも長くコンビを組んでいたプロキャディだ。「ウォーミングアップをしているときに、ジョシュが『センデンとジェイコブが来ている』って言ったんだ。2人にあいさつしたよ」とホーシェル。

「僕は30歳で、まだこれからも長い人生があるだろうけど、すでにすばらしい人生を送ってきたことも事実だ。ジェイコブはまだ若すぎる。まだまだ僕たちみたいに色んな経験をしていかなくちゃいけないはずだ」。自身も2人の娘を持つ父で、次女は4月に生まれたばかり。優勝インタビューで「彼らにはこれから本当に大変な戦いが待っている。ツアーのみんなが、PGAツアーのファミリーがジェイコブの後ろについている。最善の結果になるように祈っている」と力強くエールを送った。(テキサス州アービング/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」どんなプロにも、素晴らしいプレーを生み出すクラブセッティングが隠されている。クラブ研究こそ上達の近道か!?