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谷原秀人は10年分の進化を経てオーガスタへ 米ツアー再挑戦は?

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 最終日(26日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

世界のトップランカー64人が出場したサバイバルゲームを、谷原秀人が自身の米ツアー最高位となる4位で終えた。60位だった世界ランキングは50位以内に浮上し、「本戦前週の50位以内」の資格で、2週後の「マスターズ」出場権を勝ち取った。今大会の賞金54万5000ドル(約6012万円)を獲得しただけでなく、今季残りのメジャーチケット、来季の米ツアー参戦にもつながる結果を残してみせた。

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4位の結果を受け、谷原は今季出場した米ツアー4試合で、ツアー外メンバーとしての想定フェデックスカップポイントを198ptに積み上げた。8月のレギュラーシーズン最終戦までにツアーメンバーの125位(昨年実績454pt)を上回ると、2017―18年シーズンのシード権を獲得。12年に石川遼、13年に松山英樹が米国進出を決めたルートとなる。

また、既に200位のポイント(昨年実績112pt)を上回ることは確実視され、来季の出場権をかけた4試合の入れ替え戦「ウェブドットコムツアーファイナルズ」参戦が可能になる見通し。この過酷なレースを勝ちぬいて渡米したのが、2015年の岩田寛だ。

谷原は2005年に米ツアーに参戦し、翌年撤退した。今年11月には39歳になる。試合後は「この年からまた行くってなるとねえ…相当な勇気がいる。(日本ツアーの)シードはかなり(長く)あるんで、1回くらいまたやっていいんじゃないか…とも思うし…。まあ、そのとき考えます」と話した。4月に再開する国内ツアーでの戦況や、メジャーをはじめスポット参戦した際の米ツアーの成績で、進路が変わってきそうだ。

5日間7マッチを戦い、「かなり疲れた。(次週は)アメリカに残るか、日本に帰るか、から考えます」とお疲れモードだが、視線はすぐに10年ぶりの参戦となるマスターズに向く。「10年前は(球筋が)フェード一本だった。ドローを打たないといけないコースと分かっているので、どのくらい打てるか」と幅を広げたショットのバリエーションを生かしたい。

「たぶん…気持ちの高ぶりも、そこまでないと思うんですよ。昔、10年前と違って。PGAツアーに出ていたときも、(気持ちは)浮いていた状態だった。いまはしっかり地に足がついてやれている。(10年前と)違う目線で、マスターズをどう感じて、どういうプレーができるかも楽しみです」。10年分の進化はオーガスタで試される。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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