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安倍首相へ ゴルフ外交に同伴したエルスのアドバイスとお願い

安倍晋三首相とドナルド・トランプ米大統領がフロリダ州のゴルフ場でプレーをともにしたのは今月11日のこと。トランプナショナルGCジュピターでの1ラウンドに付き添ったのは、当地のローカルプロとフロリダに拠点があるアーニー・エルス(南アフリカ)だった。

両国のトップとプレーしたエルスによれば、ラウンド中は「政治の話はしなかったよ。安倍首相は大変な紳士で、素晴らしい方だった」と話題はゴルフに集中。「安倍首相と大統領だからね…僕は彼らより良いスコアで回って良いものかと思ったんだけど…(笑)。1993年に宮崎(ダンロップフェニックス)に行って優勝したこと、ジャンボ尾崎や他の選手たちと戦ったことなんかも話に出た」そうだ。

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“国家機密”とした両リーダーのスコアには触れなかったが、安倍首相のプレーについては「ドライバーショットが上手。パッティングがとてもアグレッシブだった」という印象を持ったという。

ひとつ気になったのは、総理のアイアンショットのときのスイング。「ボールを上げるために“すくい打ち”になっていた。ダウンスイングで上から打ち込んでいくように、とアドバイスした。あのコースは池が多いからね。すくって打つと苦労する」。ボールはアイアンのロフトが勝手に上げてくれるもの。ハザードの目の前にしたときこそ、無理にボールを上げようとしないことが大切ではある。

「もっとゴルフをする時間があれば上達されると思うが、本当に大変な仕事をされているからね」と話したエルス。ところで彼が強い関心を示したのが、安倍首相のクラブのこと。「マルマン社製のセンターシャフトのパターが、すごく良い感じだったんだ。『僕に送ってくれませんか?覚えておいてくださいよ』とお願いしたよ」―――(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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