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ISPSハンダ ゴルフワールドカップ
期間:11/24~11/27  場所: キングストン・ヒースGC(オーストラリア)

我慢のフォーサム 2人でストロークプレー「73」の評価は

松山と石川は初日のバックナインで意見交換が多くなった

◇国・地域別対抗戦◇ISPSハンダ ゴルフワールドカップ 初日(24日)◇キングストン・ヒースGC(オーストラリア)◇7111yd(パー72)

「カートを使ってプレーするのって、苦手なんですよね」。松山英樹が以前、こう話していたことがある。「フェアウェイに乗り入れて、ボールの近くまで行けるならまだ良いんですけど(両サイドの)カート道を走らせて、その都度、ボールまで歩いていくのは…。なんだかリズムがつかめない。それならまだ、自分でバッグを担いで回る方が好き」。

ボールを打ち、次の地点まで歩いてまたボールを打つ、そして歩く…。1打に人生がかかるプロゴルファーにとっては、その動作の繰り返し、リズムこそが、スコアメークのカギでもある。そうであるからこそ、1つのボールをペアで交互に打ち、18ホールのスコアを作るダブルスは彼らにとっては余計に難しい。フォーサム形式の第1ラウンドのベストスコアは「69」。アンダーパーは6組と、ロースコアでの争いにならなかった理由でもある。

後半の挽回でなんとか1オーバーの10位タイで滑り出した日本も、前半はコンビネーションに苦労した。前週金曜日(18日)から当地でコースチェックを開始しても、「練習とは雰囲気が変わった」(松山)。予定通り、この日は松山が奇数ホールで、石川遼が偶数ホールでティショットを担当したが、2番(パー3)からの2連続ボギーで出遅れた。

序盤は石川のアイアンショットからピンチを招き、スコアを落とした。その姿をロープの外から見ていたプロキャディで、テレビ解説を務める杉澤伸章氏は「石川選手は普段使わないボールのスピン量の違いに苦労しているのでは…。練習のときとはアドレナリンの量も違う。これをスイングが悪いと思わない方がいい」と案じていた。現在、世界ランキング6位の松山の長所をとにかく引き出すのが、日本チームの作戦のひとつ。フォーサムは松山が愛用するダンロップ製のボールで統一する、ここにも微妙な難しさがあったようだ。

ボールの違い以上に2人が難しさを感じたのが、やはりリズム。「ティショットを打った流れでセカンドを打てない。風も、自分の距離を見て判断できない」という石川は序盤、自分がティショットを担当しないホールでも1Wをバッグから引き抜いて、イメージ作りにいそしんでいた。それでも最初に1Wショットを放ったのは8番(パー5)になってから。左の茂みに大きく曲げて、松山にトラブルショットを強いた。得意のパットで後半に2連続バーディを決めて汚名返上としたが、ショットへの満足はやはり少なかった。

2002年に丸山茂樹のバッグを担いで、伊澤利光と日本勢2度目のワールドカップ制覇の瞬間に立ち会った杉澤氏。「当時は初日にフォーボール(それぞれのボールを打って、1ホールごとにペアで良い方のスコアを記録)、2日目にフォーサムだった。今回の方が流れは難しい」という。あすのフォーボール形式は各選手が普段の試合に近いリズムづくりが期待できるため、一気に差がつく可能性もありそう。

ただ、その中でも日本チームは冷静だ。松山は「フォーサムでスコアを伸ばしていけたらもっと楽しくできる。そうするために、あしたのフォーマットでどれだけ自分のペースをつかんで明後日(3日目のフォーサム)に生かせるか」と、再び我慢の展開になる3日目を見据えていた。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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