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生誕日は石川遼と一緒! 韓国の新星は五輪と不思議な縁

187cmのビッグな期待の星。アン・ビョ 187cmのビッグな期待の星。アン・ビョンフンは現在韓国で最も五輪出場に近い存在だ

“父子鷹”でのリオ行きは、もう夢物語じゃない。112年ぶりにゴルフが正式種目に復活するリオデジャネイロ五輪。開幕を1年後に控えた段階で、オリンピックランキングによる男子の日本代表は松山英樹岩田寛となっている。お隣・韓国はというと、ベ・サンムンは米ツアーの今季終了後に2年間の兵役につくことが決まり、実質的なランク最高位は別の選手に“繰り下がって”いる。

23歳のアン・ビョンフン。韓国期待のスーパーエリート選手だ。

彼の名前が世に知れ渡ったのは2009年の「全米アマチュア選手権」。当時17歳、史上最年少で世界最高のアマチュアタイトルを獲得した。そして今年5月に欧州「BMW PGA選手権」でプロ初勝利。ツアーのビッグイベントを制し、一気にブレークした。

187cm、87kgから繰り出されるドライバーショットは迫力満点。アイアンショットもバチン!と重たい音がコースに響く。「ゴルフが五輪種目になると発表されて『ようし、韓国代表選手になるぞ』と思った」というアン。闘志をむき出しにしてきた理由は、彼にとって五輪は、他の選手より特別だからだ。

父・安宰亨さん、中国人の母・焦志敏さんともに元卓球選手で、それぞれが1988年のソウル五輪でメダルを獲得した。「出会いは1986年のアジア大会だったみたいです。2人とも五輪を目指して、メダルを獲った。五輪がなければ僕はいなかったかもしれない」

両親の影響と、9歳で渡米した関係で、アンは韓国語、中国語、英語を話すトライリンガル。ゴルフに全力をささげるため、ソウルにいる家族のサポートも受けながら、現在はフロリダ州オーランドのレイクノナG&CCを拠点に活動している。

「WGCブリヂストンインビテーショナル」の会場に家族の姿があった。「小さい頃に卓球を教え込んだことはありませんでした。好きなことをやればいいと思って。15、16歳の頃は今よりずっと太っていたんですよ。鍛えて今の体になりました」と父の宰亨さん。

全米アマなどではキャディとして息子をサポートしたが、父子に転機が訪れたのは今年3月のこと。韓国卓球代表・男子チームのコーチに就任し、リオデジャネイロを目指すことになった。

アン・ビョンフンの両親はともに卓球選手と アン・ビョンフンの両親はともに卓球選手として五輪のメダルを持っている

「オリンピックで争われることで、ゴルフはもっと大きなスポーツになるはずです。ゴルフが復活したことも、本当に幸運なこと。息子と一緒にリオに行けたらいいですね」。五輪が縁で?生まれたアン。なんとも不思議な巡り合わせだ。

ところで、アンの誕生日は1991年9月17日。石川遼とまったく同じである。「2009年に石川選手が韓国オープンに出場したとき、私は大会のパンフレットを見て知ったんですよ。うちの子と同じだって。松山選手に、ノ・スンヨルも同じ学年。素晴らしい世代です」。アジア発の五輪候補の豆知識として、覚えておいて損はない?(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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