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ザ・プレーヤーズ選手権
期間:05/07~05/10  場所: TPCソーグラス(フロリダ州)

過大評価? に対するファウラー流のカッコイイ答え方

選手からの“過大評価”の声に応え、リッキ 選手からの“過大評価”の声に応え、リッキー・ファウラーは“選手たちのメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権を制してみせた

ここまでカッコイイ勝ち方は、なかなかお目にかかれない。フロリダ州ジャクソンビルにあるTPCソーグラスで行われた「ザ・プレーヤーズ選手権」最終日、リッキー・ファウラーは上がり4ホールをバーディ(3)、イーグル(3)、バーディ(2)、バーディ(3)の計11ストロークで回ってプレーオフに進出し、その4ホール目の17番(パー3)で再びバーディを奪って、“第5のメジャー”と呼ばれるビッグタイトルを手に入れた。

有名な浮島グリーンの17番脇では、リッキーの母親リンと妹テイラーが歓声を上げて勝利を喜び、モデルで恋人のアレクシス・ランドックが歩み寄るとファウラーは抱きとめて優しい口づけ。付き合って9カ月というアレクシスは「彼は本当に素晴らしい。私たちはとっても仲良くやっていて、これ以上良い関係も良いボーイフレンドも望めない」とメロメロだった。

この週の月曜日、スポーツイラストレイテッド誌に、「PGAツアーで最も過大評価されている選手は誰か?」というPGAツアープロから聞き取ったとされる匿名アンケートの結果が掲載された。24%の得票で同率1位となったのが、ファウラーとイアン・ポールターの2人だった。

優勝会見で、そのアンケート結果がモチベーションになったのか? と問われたファウラーは「いや、記事を見たときは笑ったよ」とさらりと否定。「でも、もしそんな疑念があったんだとしたら、今ここにあるものがすべてに答えてくれるだろう」と、傍らに置かれた優勝トロフィーを引き寄せて、にっこりと微笑んだ。うーん、たまらない。

ファウラーが勝負の分かれ目だったと振り返ったのは、スコアを1つ落として迎えた12番(パー4、358yd)。「砂に埋もれている感じだった」というフェアウェイバンカーからの2打目で、目玉のような状態から「PWのパンチショット」でグリーンに載せて2パットでパーセーブ。スイッチがパチリと入った。

続く13番(パー3、181yd)で3.5mを沈めてようやくこの日イーブンパー。そして15番からの4ホールで、かつてTPCソーグラスでは誰も記録したことのなかった5アンダーをマークし、過大評価とも見られていたポテンシャルを解き放ってみせた。

プレーオフを含め、この日3度プレーした17番(パー3、137yd)では3度ともピンそばにつけてのバーディだった。「ギャップウェッジを短く握ってちょうどの距離。プレーオフでは少し(風の影響で)長くなったけど、3度とも同じクラブで良いショットが打てたよ」。

日本人の祖父とネイティブアメリカンの祖母を持つファウラーの、ピンを攻めるアグレッシブなプレーに、会場の大ギャラリーは固唾を飲み、熱狂した。

特徴的なキャップや髪型などファッションも注目を集めるファウラーは、最終日に出身校オクラホマ州立大学のスクールカラーであるオレンジを着るこだわりも知られている。だが、この日は「母の日だから特別バージョン。母も喜んでいると思う」と青地にピンクが入ったウェアを着ての好プレーだった。

今後は最終日のファッションも変わるのか? 「いや、僕は骨までオレンジだ。いつまでもカウボーイのまま。すぐに変わるということはないよ」。大逆転、汚名返上、家族愛、モデルの彼女、カウボーイ…。この日のファウラーは、アメリカの“カッコイイ”を全部見せてくれたようだった。(フロリダ州ジャクソンビル/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた)
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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