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2012年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:オリンピッククラブ(カリフォルニア州)

14年ぶりに戻ってきたカート使用プロゴルファー

最後に開催された1998年以来、14年ぶりに米国カリフォルニア州・サンフランシスコに位置するオリンピッククラブに戻ってきた2012年の「全米オープン」。タイガー・ウッズロリー・マキロイら主役たちに視線が集中する中、現地ではある1人の“戻ってきた”プロゴルファーが大きくフォーカスされている。

ケーシー・マーティン、40歳。タイガー・ウッズがスタンフォード大在学時の先輩にあたり、現在は地元のオレゴン大学ゴルフ部のコーチを務めている。今月4日にオレゴン州で実施された全米オープンの最終予選会を見事に突破し、98年以来となる同大会の本戦出場を決めた。

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マーティンは右足に先天的な障害を抱えており、18ホールを歩いてラウンドをこなすには困難な状況にある。通常はカートを使用してプレーしているが、同大会初出場となった98年にUSGAにカート使用の許可を申請し、フェアウェイをカートで移動しながらプレーを行ったことで話題になった。結果は、初出場ながら23位タイという上々の成績。今も記憶に残っているファンも多いのではないだろうか。

そして今年も、カートに乗ってオリンピッククラブを駆けるマーティンの姿があった。タイガーとともに練習ラウンドをこなし調整を続け、迎えた初日は2バーディ、6ボギーの「74」。4オーバーは52位タイと、「予選通過を目指したい」という当初の目標に向けてまずまずのスタートを切った。14年ぶりに戻ってきたオリンピッククラブ、そして大舞台でのプレーに「本当に緊張したよ」と苦笑。序盤6ホールで5ボギーを叩く滑り出しとなったが、「7番のバーディから落ち着いた」と以降は安定感を取り戻し、「いくつか良くないプレーもあったけど、ナイスカムバックだったね」と自身のプレーに及第点をつけた。

カートから降り、ボール地点まで右足をかばいながら歩く姿から一転、クラブを振り抜けば300ヤードを越える豪快なドライバーショットを披露する。テレビで今大会を観戦している方は、ぜひ彼のビッグドライブを見ていただきたい。マーティンとともに14年ぶりに戻ってきた、カートが目印だ。(カリフォルニア州サンフランシスコ/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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