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老獪なゲームプランで臨んだローラペア

2006/12/16 18:00

フォアボール(ベストボール)方式で行われたレクサスカップ2日目。日本から唯一出場した横峯さくらは、韓国のヤング・キムと組んで、ローラ・デービースカリン・コークのペアと対戦した。結果的には、チーム・アジアが2アップで勝利を収めたが、このマッチアップで印象的だったのは、チーム・インターナショナルのゲームに対する理解の深さだった。

フォアボールでのマッチプレイの場合、通常のストロークゲームとは違い、チーム内での打順はある程度自由に決めることが出来る。例えば、1人がティショットを曲げてトラブルの場合、もう1人がよりホールに近いとしてもそちらを先に打たせて、その結果を見てトラブルの対処を考えるということも出来る。

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この対戦で特に「上手いな」と感じたのは、グリーン周りでの振舞いだ。例えば、カリンが6~7mのバーディパットを残しており、ローラが20m程のアプローチをしたとする。それが、1.5m位の、OKの出ない微妙なパーパットが残ったらどうするか?

ローラはそれを先にパットしてしまう。このパーパットが先に決まっていることによって、次にバーディパットに臨むカリンは、返しのパットを考える必要が無くなる。万一その「お先に」を外した場合、カリンはその時初めて最悪2パットのシナリオを描けばよいのだ。

同じシチュエーションが逆のチームに起きた場合。これは勘ぐり過ぎかも知れないが、相手に「お先に」を打たせる間もなく、チーム・インターナショナルは自分らのパッティングルーチンを始めている。もちろん、「先に打ちます」と言えば打つことは出来るのだが、そういう雰囲気になる前に、事はさりげなく進んでいる。結果マークせざるを得なくなったチーム・アジアは、2人ともプレッシャーの掛かった状態が続くことになる……。

だがこの日は、そんなパットがことごとく決まってチーム・アジアが勝利を収めた。本来なら、もっと楽に勝てたのかもしれないが。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka



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