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“宴”のあとに催された、さらなる“宴”

オーストラリアで行われた欧州女子ツアー「ANZレディスマスターズ」の幕が閉じた。最終18番のギャラリースタンドにはたくさんのギャラリーが詰めかけ、日本のツアーとは一味違う、地響きがするかのような大声援に包まれていた。

18番グリーンで行われた表彰式も、まさに“宴”を思わせるような歓声。海外ツアーの雰囲気を肌で感じながら、原稿を書くためにクラブハウスへ戻ろうとしたその時だ。ギャラリープラザの裏手に広がる空き地を囲むように、たくさんの椅子が並ばれた。まるでこれから何かが起きることを知っているかのように、ビールを手にしたギャラリーやボランティアが席に着く。

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すると広場の中央に、テレビで見覚えのある舞台が整った。オーストラリアでも人気の球技、クリケットのフィールドだ。聞けば例年、今大会終了後に選手たちが集い合い、クリケットに興じるのだという。その中心で誰よりも張り切っているのは、クリケット発祥の地英国出身の名プレーヤー、ローラ・デービースだ。

その一挙手一投足に、周囲を取り巻くギャラリーから歓声が沸きあがる。会場へ足を運んだギャラリーへのファンサービスもあるのだろうが、本人も心から楽しんでいるように見えた。これまた日本のツアーでは見ることができない、心に深く刻まれるワンシーン。ギャラリーも、充実した気持ちで帰途に着いたことだろう。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。



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