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戦線復帰で涙、大山志保が感謝を伝えたい人々

2017/06/23 19:43

大山志保と長年タッグを組むキャディのデイナ・ドリュー氏。2人の絆は強く太い ※撮影は初日

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6545yd(パー72)

胸回旋筋の肉離れが長引き2カ月ぶりにツアー復帰した大山志保が、通算2アンダーの47位で決勝ラウンドに進んだ。今週の開幕直前まで痛みの症状が心配されていたが、まずは大事な36ホールを無事に完走。この日は1イーグル3バーディ、1ボギー「68」の好スコアで初日97位の出遅れから巻き返した。

久しぶりの出場とあって、今週は地元宮崎県から両親が観戦に訪れている。「無理はしないこと」と痛みを心配する母と、「今週は頑張りなさい」という父。家族の支えが力になった。初日のスタートティで1打目を放つと、「ここに戻ってこられたことがうれしい」とこらえきれず、ギャラリーの拍手の中でポロポロと涙をこぼした。ケガで表舞台を離れたこの2カ月間、人知れず流した涙とは異なる味だった。

苦境の大山に力強く寄り添った“ファミリー”はもう一人いた。長年コンビを組む米国人キャディのデイナ・ドリュー氏だ。「シホは賞金女王にもなったし、五輪選手にも選ばれた。卑屈になることなく、自分に誇りを持てばいい。You can do it!(君ならできるさ!)」。そんな励ましの言葉に、時に折れかけた心は支えられたという。

完治していないまま今週の出場を決めたことに「出るのが早すぎたかな」と不安もあった。2日目を終えた今は、違う思いが40歳の心の中を占めている。「きっとデイナも苦しくて。彼の涙を初めて見た。アメリカに一時戻っていた彼に、『今週は知人のキャディに頼むから』と話したら、『僕たちはチームだから一緒に戦う』と戻ってきてくれた。痛みのこと、苦しいこと、いまデイナにはすべてを話せる。だからいま、いちばん感謝したいのは、キャディのデイナです」。

痛みとの戦いはまだ終着点が見えていない。けれど、「18ホールを歩いて2ラウンドできるなんて、数週間前までは正直、夢のようだった」。これまでもパワーの源となってきたファミリーを改めて見つめ、大山は“完全復活”への道のりを再び歩みだした。(千葉県袖ケ浦市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ)
某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループ内では紅一点の存在だが、荒々しいトーナメント会場へ日々取材に足を運ぶ。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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