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“同期”の宮里藍へ テレサ・ルーが語るリスペクト

“同期”のテレサ・ルー。宮里藍への尊敬の念は海をも超える

◇国内女子◇サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目(10日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6538yd(パー72)

宮里藍への惜別の思いにかられ、「サントリーレディス」来場者は3日目までに2万5618人に上った。この数にカウントされないツアー関係者やボランティアの人も心境を同じくしている。彼女と一打を争う選手たちの気持ちはより強く、深い。日本人選手に限らない。テレサ・ルー(台湾)は米女子ツアーでの宮里を知る人物のひとりでもあり、抱いた思いもまた格別だ。

ルーは2005年末に米ツアーの予選会を通過し、翌年から本格参戦。何を隠そう、宮里とは同期の仲だった。

ただ、鳴り物入りで海を渡った宮里と、直前にプロ転向したばかりだったルーの境遇はまったく違っていた。当時を「とにかく(宮里を取材する)日本のメディアが多かった」と振り返る。出会った当初は、ひょっとしたら眉をひそめていたのかもしれない。

「でもね、実際に話してみると本当に優しくて。それが藍ちゃんだけじゃなくて、お母さん(豊子さん)も家族も良い人でびっくりしちゃった。LPGAでも藍ちゃんのことを悪く言う人は誰もいないんだから!」。ルーは2010年に日本ツアーに参戦し、現在まで13勝。道は分かれたが、ともにトッププロとして歩んだ。

宮里は、多くの年下のゴルファーに強い影響を与えて今に至る。「藍さんは神様みたいな人」と言葉にする若手も少なくない。

「私にとって(神様は)はどうかな…」と思案したルーはこう言った。「(母国の先輩である)ト阿玉さんは、もちろんそう。何十勝(日本ツアー58勝)もしていて、目標にするのは、自分を苦しくしちゃうくらい。でも、トさんは、私がゴルフを本格的に始めたころには40歳を超えていて、(全盛期に)一緒にプレーすることはなかった。そういう意味では、(宮里のような存在は)いないのかな…」

だから思う。いま一緒にプレーしている日本の女子ゴルファーは「幸せですよ」。神様のような存在と競い合い、まだそのプレーを見ることができる。

そして「私も本当に幸せ。こんなにギャラリーがいる前でプレーできるんだから。アメリカじゃ考えられなかった」と言った。人気面で男子に大きく劣る米女子ツアーで、これほどの大観衆を見ることはまれだ。宮里が加速させた日本の女子ゴルフ人気に感謝してやまない、ルーもその一人だ。

「トさんが言ってたんですよ。『本当にすばらしい選手はゴルフがうまいだけじゃない。人としても優れていなきゃいけない』って。藍ちゃんは、そうでしょう」。宮里藍に集まる尊敬の念。それは海をもまたいでいく。(兵庫県神戸市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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