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来年の川奈は手強いかもよ!あの男からの挑戦状

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(23日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6367yd(パー72)

吉田弓美子が通算12アンダーで優勝を遂げた「フジサンケイレディス」。毎年、白熱した試合展開が繰り広げられるが、今年はコース設定に新たな試みが加えられた。2オン可能な16番(パー5)で、3日目までのティ(右:480yd)と異なり、最終日は海側に設置された別のティ(左:470yd)を使ったのだ。

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ピン方向に対して角度をつけることで「プレッシャーがかかってきた終盤ホールで、コースマネジメントや、得意の持ち球で勝負に出る選手の技術を引き出す狙いがある」。そう語るのは、大会ゼネラルプロデューサーを務める戸張捷氏だ。チェンバーズベイで開催された2015年の「全米オープン」の9番(パー3)で、日により角度が90度異なるティが設置されたことに発想を得たという。

16番の最終日の平均ストロークは4.5370で、初日の4.9167、2日目の4.7664よりやさしくなった。

一方で戸張氏は、当初は日によってパー4とパー5の設定を変える構想があったと明かす。ターゲットだったのは、大会3日間を通じて難度が最も低かった5番(パー5)だ。ティからグリーンまで打ち下ろしが続くホールで、平均ストロークは4.6134だった。2009年には、有村智恵が国内女子ツアーで9人目となるアルバトロスを記録した。

戸張氏は「5番のアベレージが4.3程度になれば、十分にパー4ホールとして通用する」と言う。ティグラウンドは前方に出すが、パーオンには精度の高いショットが求められるため、パー5設定よりもプロの技術が発揮されやすいとの見解を示す。ただ、日によってパー5とパー4の設定を切り替えるにはスコアの記録システムなどハード面の準備が必要なため、今年は見送られた。

過去には2015年の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」(富士桜カントリー倶楽部)で、打ち下ろしが続く左ドッグレッグの5番の距離を前年より34yd伸ばして535ydとし、最難関パー4として同年の名物ホールとした例もある。気象条件を考慮し、日によっては使われない“限定ティ”となったが、トーナメントの演出手法のひとつとして選手やギャラリーを楽しませた。

「いい映画やいい舞台を作るには、プロデューサーが必要なのと同じ」。戸張氏の頭の中には、観戦するギャラリーを魅了したり、選手の挑戦意欲をかき立てたりするアイデアがまだまだあるようだ。来年の川奈は、きっと手強いぞ。(静岡県伊東市/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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2017年 フジサンケイレディスクラシック



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