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19歳の中国賞金女王 注目度急上昇のセキ・ユウティンはどんな人?

昨季中国女子ツアーの若き賞金女王が、ルーキーとして戦う日本ツアーで奮闘中だ。昨年末のファイナルQTを16位で通過し、今季の出場権を得た19歳のセキ・ユウティン(中国)。今季3試合目の「Tポイントレディス」(鹿児島県・鹿児島高牧CC)で2回目の予選通過を果たし、48位タイで3日間を終えた。

中国籍ながら、生まれたのは日本の福井県。5年間を過ごした後、父の転勤に伴って中国に移り住んだ。ゴルフ好きの父の影響で7歳からクラブを握る。ナショナルチームにも所属したトップアマ時代を経て、2014年にプロ転向。16年にツアー初優勝を含む4回のトップ3入りを果たし、わずか3年目で母国の賞金女王の座に上り詰めた。

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日本語も少し話せる。幼少期の記憶は今も鮮明で「5歳まで過ごした日本の雰囲気や食べ物に馴染みがあったし、いつか日本ツアーに参戦したいと思っていた」と、郷愁を常に抱いていたという。昨年の中国ツアー賞金タイトルもきっかけになり、「日本はレベルが高いけれど、挑戦しようと思った」と決意した。

そんな彼女が戦っていた中国ツアーはどんなものか、少し調べてみた。例年3月上旬~12月中旬までスケジュールが組まれ、17年は米国や韓国などの他ツアーとの共催を含めて16試合を実施。賞金は日本ツアーに比べるとかなり安く、昨季にセキが手にした年間賞金額は、日本円にして約1031万円。試合数、賞金ランク1位の賞金ともに、日本の下部ステップ・アップ・ツアーをやや下回る規模だ。

開催コースについては「中国もしっかりメンテナンスがされていてきれい。日本とあまり変わらない」と話す。日本のグリーンは、かなり硬い印象があるという。最も違うのはギャラリーの数。「日本はギャラリーが多くて緊張する。でも、みんなちゃんとルールを守ってくれるのでうれしい」と微笑み、観戦マナーに感心しきりだった。

中国とは異なる環境やコースコンディションも「少しずつ慣れてきた」と、体に馴染んできた。中国ツアーよりも高額な賞金については「お金のことは考えていない」と関心は薄く、「まだまだ勉強をしないといけない」とスキルアップに意識を傾ける。今季はスポンサーがからむ中国ツアーに4試合出場する予定だが、それ以外は日本ツアーに集中する。「まずは賞金50位以内に入ってシードを獲りたい。慣れてきたら優勝もしたい」と、抱負を語った。(鹿児島県姶良市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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