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風に吹かれて 重圧に向き合う世界女王の流儀

逆転女王を狙う申ジエ。イ・ボミの最大のラ 逆転女王を狙う申ジエ。イ・ボミの最大のライバルとなる

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント ◇武蔵丘GC(埼玉)◇6580yd(パー72)

答えは風の中―。そう歌ったのは、2016年のノーベル文学賞が決まったボブ・ディランだ。ゴルフの国内女子ツアーで、今季の賞金ランキング2位につける申ジエ(韓国)の流儀もそうなのかもしれない。

シーズンは佳境に入った。賞金女王のタイトルは、残り4試合で決まる。1億5477万8331円を積み上げたランク1位のイ・ボミ(韓国)が、2年連続の女王に向かう。今大会を最終日の逆転で制した申は、2545万665円差で追走する。これからは賞金総額1億円以上の高額大会ばかり。笠りつ子鈴木愛も可能性を残す。1打で運命の変わる日々が待ち受ける。

2009年には米ツアーの賞金女王になった。10年には世界ランク1位にも輝いた。そんな申の流儀は「自分にできることはする。あとは運に任せる」というものだ。

今大会の2日目は秒速10.2mの強風が吹いた。厳しいコンディションで、思うようなゴルフをできた選手は少なかった。申も3バーディ、3ボギー。それでも試合後の表情は明るかった。「だって風はコントロールできないでしょ?」。打球が風で流される経験は、痛いほどしてきた。吹き荒れる風の中でできることは、打つ前の最善の準備だけ。「打った後のことは誰にも分からない。考えても仕方ないこと」

プレッシャーも同じ。だから、受け入れるしかない。「風と同じことだと思う。自分でコントロールできない。未来は、誰にも分からないのだから」。答えは、風に吹かれている。(埼玉県飯能市/林洋平)

林洋平(はやしようへい)
1991年、横浜市生まれ、A型。大学卒業後の2015年にGDO入社。チーム内では最年少。トーナメント取材に行くが、自身のプレーは勉強中。当面の目標はドライバーをスライスさせないこと。大のビール党で、出張先の名物で晩酌するのが、ささやかな楽しみ。

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