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優勝会見の「涙」から伝わった上田ジャパン

優勝会見で泣き笑い。キャプテンの重責を最 優勝会見で泣き笑い。キャプテンの重責を最高の形で果たした上田桃子

嬉し涙、安堵の涙、そして感謝の涙。優勝会見の席上で、キャプテンの上田桃子の目から涙が止まることはなかった。女子の世界4ツアー対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」最終日を1位で迎えた日本ツアーが、ライバルの韓国ツアーを3ポイント差で振り切り、3日間で1位を守り切る完全勝利で初代優勝チームとして名前を刻んだ。

いろいろな思いを胸に受けてのキャプテン就任だった。前身の「日韓女子プロゴルフ対抗戦」では前年、韓国に11ポイント対25ポイントで大敗。上田自身も2日間で1勝も挙げられなかった悔しさは、1年が経った今も心の奥底に重くくすぶり続けている。

今季国内女子ツアーで海外勢が22勝(全37試合)を挙げたことに、未勝利に終わった上田自身も責任を感じている。今週の国際タイトルに向けた並々ならぬ気迫には、そんな背景も多分に含まれていた。

勝利への執着は、チームのメンバーにも伝播したのか。参謀役として上田を支えた最年長の大山志保は開幕前「今まで(の日韓戦)はフレンドリーマッチみたいだったけど、1人1人の『絶対に勝とう』という気持ちは今年が一番伝わってくる。上田ジャパンで勝ちたい。今年は桃子ちゃんに勝たせてあげたい」と話していた。

他の選手も同じ感覚だった。笠りつ子が「桃子ちゃんがすごく引っ張ってくれている。それについていこう、という感じ」と言えば、原江里菜も「桃子先輩のチームをまとめようとする気持ちが強いし、やる気もすごい。去年(の日韓戦)よりも雰囲気はいいし、桃子先輩の向いている方向にみんなが向いている感じがする」と話していた。

優勝会見では、上田を除く日本チームの8選手が口から口へ上田への感謝の言葉を紡いでいく。マイクが他の選手に移り、次の言葉を発するたびに上田の涙があふれ出た。マイクが回ってきた上田は、感謝の言葉を改めてメンバーに返した。「私はキャプテンとして何もできなかったけど、先輩も後輩もチーム一丸となり、必ず勝つことをテーマに3日間を戦えた。みんなに心から感謝しています」。彼女たちの中で、今週のヒロインは誰もいない。“上田ジャパン”でつかんだ栄冠だった。(愛知県みよし市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや)
1977年8月23日生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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