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元・工場女子の初優勝から1年 前田陽子の生活は“シンプルリッチ”

2015/11/12 18:31

「気負わず楽しみながら」初めてのホステス 「気負わず楽しみながら」初めてのホステス大会に臨む前田陽子

段ボール工場でのアルバイトとゴルフの掛け持ち生活をしていたころ、今の自分を想像できただろうか――。13日に開幕する「伊藤園レディス」。昨年大会で劇的なツアー初勝利を飾った前田陽子が自身初のディフェンディングチャンピオン、ホステスプロとして戻ってくる。

「人生変わりました」と昨年の優勝を振り返った前田。この勝利が人生の転機となり、今大会を主催する伊藤園と所属契約を結んだ。契約の話が舞い込んだのは、初優勝から2週間後に開催された2014年の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」でのこと。寝耳に水のうれしい申し入れに「私でいいんですか?」と耳を疑ったという。

「一生懸命頑張って、スポンサー契約の声を掛けてもらえて本当にうれしかった」。自らを売り込むのではなく、成績を評価してもらえたことに喜び、感謝した。着用するキャップには現在、かねて前田を支えてきた“nepia”(王子製紙)に加え、伊藤園、出身地である徳島県のJA全農とくしまのワッペンが並ぶ。

今季は34試合に出場し、7月の「サマンサタバサレディース」で通算2勝目を挙げた。獲得賞金は約3200万円に積み上げ、賞金ランクは27位につけている。段ボール工場で「時給750円」でアルバイトしていたころとの年収は雲泥の差で、30歳にして“高額所得者”となったわけだ。だが、生活が一変したかというとそうではないようだ。大きな買い物をしたわけでもないし、ツアー転戦で宿泊するホテルのグレードも変わっていない。

大会が行われる千葉県のグレードアイランドCは豪華な宿泊施設が隣接する。主催者が手配した部屋も丁重に断り、毎年世話になっている知人のところに身を寄せ、片道約40分の距離を運転してくるのだという。「グレートアイランドのホテルはコースが目の前だし、とても便利だと思う。でも、いつもと変わらず運転して、コンビニに立ち寄って、みたいなリズムがわたしには必要で…」。

唯一のぜいたくと言えば食事。「おいしいものはいくらお金を出してでも食べたい」と言い、友人らと出掛ける食事はオフの楽しみとなっている。さらに「サマンサ-」の優勝副賞で獲得したメルセデス・ベンツ(CLA180、351万円)が、今月末にいよいよ納車される。「そりゃ、うれしいですよ。憧れのベンツですから」。自宅の敷地内にカーポートを建てる予定で、お迎え準備は万全といったところだ。

シンプルな生活の中に、ちょっとしたぜいたくスパイス。人生の大きな変化に惑わされず、しっかりと地に足をつけてプロとしての道のりを歩んでいる。(千葉県長南町/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ)
某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループ内では紅一点の存在だが、荒々しいトーナメント会場へ日々取材に足を運ぶ。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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