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雷が鳴ったらまず避難!ボールさん“さようなら”

韓国のイ・ボミがプレーオフを制して今季3勝目を果たした「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。全国で雨による被害が報じられた16日(土)の大会2日目は、信州・軽井沢にも集中豪雨と雷雲が襲撃した。

大会運営側は朝から雷レーダーをチェックし、18番のリーダーズボードには12時すぎから“雷雲が接近しています。ご注意ください”というメッセージが静かに告知されていた。この日通算11アンダーまでスコアを伸ばして首位に浮上したイが18番でバーディパットを決めた直後、大粒の雨が降り始めると、遠くで雷鳴が轟いた。その1分後には雷雲接近による中断を知らせるホーンがコース全体に鳴り響いた。

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この危険を伴う緊急避難用の長いホーンが鳴らされた場合、選手たちは直ちにプレーを止めなければならない。18番でセカンドショットを打った直後にホーンを聞いた藤本麻子北田瑠衣全美貞(韓国)の3選手は、雷鳴が聞こえたこともあり即座に避難した。藤本は「ボールなんて構っていられないですよ。拾いに行って雷に打たれたなんてシャレにならないじゃないですか」と、クラブハウスにダッシュで飛び込んだ。

プレスルームに引き返し、18番グリーンに設置された固定カメラから流れる映像を見ると、あっという間にグリーンは巨大な池に変貌。そして画面の最下部をよく見るとゴルフボールが3つ映り込んでいた。

基本的に中断の場合はグリーン上だけではなく、フェアウェイやバンカー内でもティペグを両サイドにさしてマークの処置を行う。しかし、このときは避難が最優先のため、藤本らのボールは寂しそうに大粒の雨に打たれ続け、半分以上が水没していた。

もしもこの時、ボールが“どんぶらこ”と水に流されてしまい、池に落ちてしまったら・・・。
偶然にも転がったボールがカップに吸い込まれたら・・・。

当初から雨の予報があったため、カップはあらかじめ高い位置に設定されているのでカップインの可能性は極めて低いが、今回のような集中豪雨でボールが流されないという保証はない。

通常、打ったボールはインプレーなので、次打はボールが最後に止まった場所から打たなければならない。池に落ちたら、1打罰を加え所定の位置から打つことになる。しかし、今回の場合はテレビモニター、そして写真でも止まった位置が確認できたため、流されていたらボールがあったと思われる位置にプレース(ゴルフ規則:6-8d)してプレーが再開されることになっていた。

約3時間の中断後、パター1本を握りしめて18番グリーンに戻った北田は「よかった-。ボールも私も無事で・・・」と、パーをセーブして長い1ラウンドを終えた。

今年は雷による事故が数多く発生しているので、アマチュアゴルファーの方々も緊急事態では一旦ボールに“さようなら”をして、最優先で避難していただきたい。(長野県軽井沢町/本橋英治)

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2014年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント



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