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韓国の18歳ホープは米ツアー賞金女王の決断をどう見る?

2012年7月の「サントリーレディース」で当時16歳332日の若さで国内女子ツアー初優勝を飾り、宮里藍の最年少優勝記録を10年ぶりに塗り替えた韓国のキム・ヒョージュ。同年10月にプロ転向して注目を集めた逸材は昨年7月に18歳になった。

そのキムが国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」で最終日を前に、首位に3打差の4位に浮上。3日間で1度もオーバーパーを記録しておらず「サントリー」と同じ4日間大会で存在感を示している。

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プロとしてのルーキーイヤーだった昨シーズンは「とても残念で、心残りがたくさんあった1年でした」と言う。「韓国ツアーでも新人で、いろんなことを学びました。一番は体力面。プロとして1年を通して戦う体力がないと痛感しました」。このオフはロサンゼルス近郊でトレーニングを積み、フィジカル面の強化に努めてきた。

彼女にとっては今週の大会が自身のシーズン開幕戦。次週は韓国女子ツアーの開幕戦に出場し、翌週は米国女子ツアー「LPGAロッテ選手権」、「スウィンギングスカートLPGAクラシック」に参戦予定で、今年も各ツアーの推薦出場の機会をうかがいながら、韓・日・米を飛び回るスケジュールとなりそう。「今年は自分に後悔が残らないようなシーズンにしたい。1年を気持ちよく終わりたい」と、ツアーを問わない忙しい日々を覚悟している。

そんな覚悟を固めた矢先、2009年に米女子ツアーで韓国勢初の賞金女王に輝いた申智愛が、米女子ツアーのツアーカードを放棄し、今季から再び日本ツアーを主戦場とすることがキムの耳にも伝わった。そんな先輩の決断について18歳はこんな風に言う。

「最近はもう、米国でプレーするのがいいのか、日本でプレーするのがいいのか、どちらの方が、価値があることかは分からない時代になってきていると思います」。

おっとりとした口調でも「私はまだ若いから先のことは分からないけれど、やれるものなら、両方でやってみたい!」と貪欲だ。こうした価値観の多様化は、男子ツアーをはじめ他のメジャースポーツでは稀有な、近年の女子ツアーの風潮だろう。

もちろん母国が近く、移動も容易な日本ツアー。キムにとっては、何より食事が非常に魅力的だとか。まだ日本語も、英語もほとんど会話にならないけれど「うどん、すし、とんかつ」の単語はスラスラと口をつく。シーズンの終わりには、もっと語彙が増えているだろうか。(静岡県袋井市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2014年 ヤマハレディースオープン葛城



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