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成田を支える父の“数字マジック”

小学6年の時に受けたスポーツテスト。反復横跳びや垂直跳びなど、身体能力を測定するテストでは驚異の満点。水泳、ミニバスケなどをこなし、中学生になって始めたソフトボールは4割以上の打率を誇った。

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で通算2勝目をあげた成田美寿々が少女時代に残した、知る人ぞ知る伝説的エピソードだ。

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ゴルフは中学生になってから週1回土曜日に、ジュニアスクールへ通うことでスタートした。「うちは、始めたことは途中でやめさせないんです」。成田家の掟があると父・俊弘さんは明かす。だから、土曜日のソフトボールの試合には出られない。しかし、それ以外の曜日の試合では、絶対的なD.H(指名打者)として君臨した。

まさにスポーツ万能。ゴルフの上達も父の予測を上回っていく。

関東ジュニアで優勝するなどゴルフ部で活躍した高校卒業時、父は娘の進路を勘案した。「ゴルフの道も厳しいじゃないですか。だから、色々データを集めたんです。平均ストロークが73を超えていたら諦めさせようと思って」。しかし、データを並べてみると、そのスコアは72.6。父は、その可能性にゴーを出した。

建設業を営む父は、理系らしくデータや数字を重視する。「優勝するには運も必要だから、1回目(の優勝)はまぐれだと言ったんです。今は平均ストロークを上げることを意識させています。森田さんとか、強い選手はいつもトップ10にいるじゃないですか」。

その一方で、大学時代にゴルフ部だった経歴と、毎週のゴルフ雑誌から得た知識を元に自身の五感もフル活用。先週は娘のドライバーの飛距離が落ちている原因を探るために、ラウンド中に落下地点で球を待った。

「球の着地音が弱々しかったんですよ。ポソッていう感じで。あ、これはスピン量が多過ぎるなと。キャリーだけで終わっていて、力強さが無かったんです」。強いフェードを打たせたいという信念から、藤田寛之が開発に携わるヤマハのインプレスXを調達し、今週から投入させると、一気に20ヤード近く飛距離が伸びた。

バーディ1000円、ノーボギー3万円、優勝なら10万円。現在もお小遣い制の成田だが、それも数字の裏付けがあってのもの。「普通のOLさんが1ヶ月に自由に使えるお金なんて10万円もないじゃないですか。大体、そのくらいになるようにしているんです」。

初優勝は「富士通レディース」で、2勝目は「NEC軽井沢72」。共に副賞でパソコンを貰ったのも、ただの偶然ではない?!。(長野県北佐久郡/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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2013年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント



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