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どちらも感心、中国勢2人の日本参戦のワケ

先月の「meijiカップ」で優勝したフォン・シャンシャンに続き、今週の「ゴルフ5レディス」では同じ中国出身のイエ・リーインがツアー初勝利を挙げた。ただでさえ女子ゴルファーの人口が少ない中国にあって、日本ツアーに参戦する理由も興味の1つだった。

米国ツアーを主戦場とするシャンシャンは、試合数の減少が続く米国ツアーの空き週に来日し、世界ランキングを上げるべく少しでも多くの試合に出場したいというのが主な理由。その上昇志向とバイタリティーに感心させられた記憶がある。

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一方のリーインは、まったく別の理由だ。中国にいる夫から「プロとして実績を残さないと悔いが残る」と、日本ツアーへの参戦の勧めを受けて決断。夫と4歳の息子を中国に残し日本でのプレーを決めたという、いわゆる“単身赴任”。そのリーインが気にかけるのは、やはり小さな息子のこと。「母として、子供がかわいそう。子供のそばに居てあげることができなかったし、申し訳ない気持ちでいっぱい」と胸中を明かす。

その意味でも、日本で結果を残せたことは大きな喜びとなった。「日本での夢を1つ叶えられたし、優勝できたことで自分を証明できた」。その証明とは、プロゴルファーとして、そして母親として今できる愛息への自己表現か。「日本ではあと2~3年プレーしたい」と話し、その後は中国に帰り「もう1人子供が欲しいんです」と優しい笑顔を浮かべる。ゴルフに、そして家族を純粋に見つめるママさんゴルファー。これにもまた、大いに感心させられた。(岐阜県瑞浪市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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