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国際化の影響?プレーペース問題が表面化

豪華メンバーの揃った2011年国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が新シーズン到来のファンファーレを吹き鳴らし、最終日に圧倒的な強さを見せた朴仁妃の存在感でその幕を閉じた。2年連続での韓国人プロの開幕戦制覇は、日本人選手の奮起を煽ると共に、ツアーの国際化の波に日本が飲み込まれている現状も改めて浮き彫りにした。

今週、トーナメント会場で話題となったことの一つに、プレーペースの問題があった。前週、シンガポールで開催された米国女子ツアーで優勝争いを演じた有村智恵は、現地でのインタビューに答え、米ツアーの方が時間をかけられるのでやり易いと発言。一方で、今週約6年半ぶりに国内ツアーで予選落ちを喫した宮里藍は、米ツアーと比較した日本のプレー進行の速さが、自身のリズムに影響したことも打ち明けた。

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一方で、大会最終日には優勝争いに絡んでいた宋ボベがスロープレーで2打罰を科されている。ボベの組は2時間5分でハーフターンをしたものの、10番ティで前組がすでにグリーン上に居なかったため、規定のプレーペースから遅れていると判断されて警告が入り、その後プレー時間を計測され始めた。

前半3つスコアを伸ばしていたボベだが、警告の入った10番はボギー。しかし、11番、12番と連続バーディを奪い返して、14番でもバーディチャンスにつける。決めれば首位の背中も見えてくるとあって、慎重にラインを読むボベ。見事にこのパットも沈めたが、この1打に掛かった時間は58秒。1打目が41秒、2打目が23秒で合計すると3打で122秒が経過しており、これは1打30秒を目安とし、3打の場合は101秒以上でペナルティ対象となる競技の条件に照らすと、当然罰打の対象となる。

もちろん、ボベ本人も上記ルールに違反したことは認めており、不服を申し立ててはいない。しかし、同組の茂木宏美有村智恵らがこの件に絡んで競技委員に説明を求めたことにより、ボベらはアテストテントに小一時間こもり続けた。

争点はいくつかある。組単体でみれば、ボベらの18ホールのプレー時間は4時間10分。特定の組を急がせれば必然的に後ろとの差は広がり、後続組も芋づる式に急がないといけなくなる。そんな状態で該当組はプレーが遅いと言えるのか?また、風や難グリーンといったコース条件、さらには優勝争いといった競技内容によって、選手としては時間をかけたい場面も出てくる。そういった外的条件が考慮されることはないのか?海外ツアーと比較したときのプレーペースの違いをどうするか?

そもそも、何の為に存在するルールなのかも議論の余地がありそうだ。少なくとも、最終日に優勝争いをしている組が走らされているのを見るのは、なんとも興醒めな光景だから。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

2011年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント



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