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上原、亡き父に捧げる3年ぶりのホールインワン

2007年の「サントリーレディスオープン」3日目。上原彩子が6番パー3で生涯初というホールインワンを達成。せっかくの記念ボールだったが、ギャラリーからの“ボール頂戴!”という掛け声を聞き、反射的にボールを渡してしまった。「何であのボールを父にあげなかったんだろう」。上原は、今でも心残りだったという。

今月25日は、父・美代志さんの一回忌。長く闘病生活を続け、昨年に他界された。初エースを決めた今大会と一回忌が近づき、家族の間でも自ずと当時の記憶が蘇ったのだろう。「ホールインワンのボールを(父に)あげないとね」という言葉が、会話の中で漏れたという。

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その矢先の、今年の「サントリーレディスオープン」初日、同じ6番ホール。上原が9番アイアンで放ったボールはピン手前5ヤードに落ち、そのままラインに乗ってカップイン!「同じホールで出てビックリしました。“コレはあげないぞっ”と、(ボールを)すぐにポケットに入れました」。3年遅れにはなったが、ようやく記念ボールを父親に届けられる事に笑顔をのぞかせた。

上原はこの日、4番パー5でもイーグルを達成。自身初の1ラウンド2イーグルをマークし、この日4アンダーの単独首位発進。一回忌を前に、次は2度目のホールインワンではなく、4度目のツアー制覇という朗報を届けられるか。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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