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負けて悔しい!新人の藤本麻子に勝利の予感

2010/04/25 18:06

最終日になってようやく川奈らしい強風が吹き始めた今年の「フジサンケイレディスクラシック」。最終組の一組前で回る藤本麻子が、首位に1打差に迫って迎えた17番パー3で事件は起こった。

ティショットをピン上のカラーにつけ、ファーストパットを1.5mオーバーした藤本。返しのパーパットは優勝争いに踏み止まるには絶対に外せないパット。慎重にラインを読み、アドレスに入ろうとした瞬間、藤本のボールが僅かに動いた。

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今年は第2戦の「PRGRレディス」で朴仁妃が同様の状況でリプレースせずにプレーを続け、最終的に優勝を取り消される2打罰を科されている。その場ですぐに競技委員を呼んだ藤本だが、事情を説明し、競技委員が無線でやりとりをする間、その重要なパットを待たなければならなかった。

見ている方が気を揉む場面だったが、当の藤本は「動いた瞬間はアドレスに入っていなかったので、(それを)言い切って、競技委員さんがやりとりしている時間にたっぷりラインを読みました。逆に動いてくれて良かったですね」と泰然自若。新人らしからぬ落ち着きで、このパーパットもきっちりとカップに沈めた。

最終18番はボギーとしたものの、通算5アンダーでホールアウトした藤本は、自己最高位となる2位タイフィニッシュ。それでも、「悔しいですね」と喜びよりも、掴み損ねた勝利の方に思いを巡らせた。

「やっぱり簡単には勝たせてくれないなと。でも、こういう経験を常にしていけば勝利の女神も私に振り向いてくれると思います。来週も気を緩めずに強気なゴルフをやっていけば、(優勝は)遠くはないと思いました」。

既に今季の獲得賞金は1318万円で、ランキングは8位につける。シーズン当初から期待通りの活躍を見せる藤本の若いプレーが、国内女子ツアーに活気を与えていることは間違いない。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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2010年 フジサンケイレディスクラシック



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