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プロキャディの“重い”一言

来季の日本女子ツアーは、現在の36試合から3試合増え、39試合になるという噂。片や、男子は試合数の減少が囁かれており、現在の24試合から20試合前後になるのでは!?と言われている。その影響の煽りを受けるのはプロゴルファーだけではない。そのキャディバッグを担ぐプロキャディ達にとっても、人ごとではない非常事態なのだ。現在プロキャディと言われる人達は、男子ツアーで30人前後いるらしい。

その中には、男女ツアーを掛け持ち、勝利をことごとくものにしているラッキーなキャディもいる。男子では谷口徹を、女子では上田桃子を担当している清水重憲さんだ。その清水さんが発する「やはり試合が減るのは痛いですよ!私は幸い昨年から女子では桃子さんを担当しているので良かったですけど・・・」という言葉には、重みがあった。現在、彼のように男女ツアーを掛け持ちしているキャディは10人前後いるそうだが、「来年は20人くらいに増えるだろう」と清水氏は話していた。

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その掛け持ちキャディの一人が、今週女子ツアーに顔を出している伊能恵子さん(写真)。男子ツアーでは平塚哲二などを担当。今回は服部道子のキャディをしている。
「私達はキャディを生業としていますから、試合があればどこにでも行きます。しかし、これだけ試合数に差が出てくると考えますね。まだ来年のことは、はっきり決まっていないですけど、若手の女子選手からも声をかけてもらっています。“女子をメインに!”というのも、選択肢の一つです。今年はあと3試合ほど女子ツアーでやって、様子見です。」と語った。

プロゴルファーを、そしてプロゴルフ界を深く知るプロキャディ。その一言には、雑誌やテレビからだけでは伺え知れない大きな重みがある。石川遼くんの出現により光明が差しつつある男子ツアー。しかし、そこに身を置く当事者たちは、トンネルの出口はまだ遠い先に感じているようだ。

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。



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