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宅島親子“何も言わないで”作戦で好スタート

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」初日、ブリヂストンと用品契約を結ぶホステスプロの1人、宅島美香が1アンダーの11位タイと好スタートを切った。今週、キャディを務めているのは父の勝春さん(51)。自宅の多治見から車で40分と近距離なこと、コースが比較的フラットなこともあり、例年スケジュールが合えばこの大会に限りキャディを務めている。

昨年は勝春さんの都合がつかず、今週は2年ぶりの親子タッグ。「プレー中に会話はしませんね。風向きを教えるくらい。集中を途切らせてしまうと悪いからね」と勝春さん。進んでアドバイスはせず、グリーンのラインやコースマネジメントは、すべて宅島の判断に任せている。

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それは、2年前の苦い経験を活かしてのこと。「話すと、すぐにケンカしちゃうんですよ。私が調子悪いと父に当たってしまうし…」。2007年大会は、互いの意見が噛み合わずに87位タイで予選落ち。同じ轍を踏むまいと、宅島は開幕前に勝春さんに「今週は何も言わないでね。ラインのアドバイスもいらないから…」と約束を交わしていたという。父親としてはちょっと寂しさ募る言葉だが、その甲斐があってか、宅島は「今日は(ケンカは)大丈夫でした」と胸を撫で下ろしていた。

「2年前と比べて、多少は成長したと感じましたね」と目を細めていた勝春さん。口を挟めなくても、健闘する娘を気遣いながら陰で支える親心。最終日まで静かに見守りながら良好な関係を続け、大会終了後に思う存分ゴルフ談義に華を咲かせてほしい。願わくは、口ゲンカにならないことを…。

2009年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン



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