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女の勘は的中!輝く笑顔に見えたイ・ボミ結婚のシナリオ

再会した瞬間、私は自分の「女の勘」が正しかったことを確信した。もう一年も前。久しぶりに国内女子ツアーの試合会場を訪れて、イ・ボミを取材した、2018年11月「伊藤園レディス」でのことだ。

「女性は恋するとキレイになる」。同性の視点からすると、ボミは分かりやすかった。私はその年、東京で勤務することが増え、ツアーの取材現場を離れていた。彼女のインスタグラムを見ていると、ずいぶん頻繁に韓国に帰っているように感じたし、たまに映るテレビ中継の映像では、肌ツヤや笑顔の輝きが目立つようになっていた。

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優勝からは1年以上遠ざかり、賞金ランクも低迷してシーズン終盤を迎えていた。それなのに…。もちろん、私の気のせいかもしれないけれど、ずばり「彼氏ができたかどうか」を聞く覚悟で会いに行った。

ボミは予想した通り、優しい笑顔で再会を喜んでくれた。2人きりで一通りの女子トークを繰り広げた後、キラキラとしたオーラをまとう理由を尋ねると、ようやく「彼氏ができた」と白状した。ほおを赤らめながら、交際は順調に進行中で、日韓を互いに行き来して…なんて話もしてくれた。

日本でスター街道を駆け上がった全盛期から一転して、感じた孤独。そんな時期に寄り添ってくれる彼の存在が「力になっている」と漏らした。

あの撮影で見せた表情、実は“自然体”だった!?

ボミにとって、毎日のようにトーナメント会場で向き合うメディアの中で、私は数少ない同性の一人だ。いつからかゴルフの話題よりも、おいしい食べ物やメーク方法、好きな芸能人の話で盛り上がることが多くなった。会場で私を見つければ、遠くから手を振ってくれたり、駆け寄ってきてハグしてくれたり…。かわいい“妹”との会話はいつも私を和ませてくれる。

そんな関係性も下地にあり、私は2018年2月、シーズンインを前に「レッスンではない特集」を企画した。題して「イ・ボミが妄想する理想のゴルフデートを実現してみた」。トーナメントでは見られない素の表情を、読者にもっと知ってもらいたかったから。

最初はとても恥ずかしがっていたボミも撮影が進むにつれて、ノリノリに。「フェアウェイは手をつないで歩きたい!」と演出にまで口を出すはしゃぎぶりに、こちらが恐縮する始末になった。

恋愛の話題で「どっちが先に幸せになるか」なんて、ゲームのような会話が始まったのはこのころだと記憶している。だが、いやちょっと待った。いま思えば、この時にはすでにリアルなゴルフデートを経験済みだったのかも。そうならば、撮影で見せた表情は作り物ではなく自然体だった…えっ、ボミそうだったの!?

人生の晴れやかな報告が、ファンへの恩返しだとしたら…

彼氏が誰なのかを知ることになったのは、ボミ本人が交際相手の存在を告白した「伊藤園レディス」の2週間後。相手が韓国の有名俳優だったため、競争の激しい現地の芸能ニュースにすっぱ抜かれた。

ゴルフに復調の兆しが見え始めた今年7月。「資生堂レディス」の会場で再び会ったボミは「今はゴルフを頑張らないといけないから、(結婚しても)旦那さんの世話をする時間がない。好きなゴルフをしながら、家事なんてゼッタイ無理!」と笑った。

別れ際に冗談で(結婚が決まったら)招待状を送ってと催促した。「ウフフフ…」と不敵な笑みを浮かべていたけど、ボミ、このとき心は決まっていたんでしょ(笑)

日本でプレーするようになって9年。外国人選手としては過去に例がないほど多くのファンに愛されてきたのは、彼女が常に感謝の気持ちで一人ひとりと向き合ってきたためだ。そのファンへの恩返しが、結婚という人生の晴れやかな報告だとしたら、素敵すぎるシナリオだと思う。(編集部・糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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