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女子プロよりも面白い?男子プロとプロアマ戦を回ってみた

2017/08/24 11:30

このバンカーからグリーンを狙うなんて・・・。見守ることしかできないアマチュアと小鯛竜也プロ

◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯◇恵庭CC(北海道)

日本ゴルフ界で隆盛を誇る女子ツアーと、斜陽を囁かれる男子ツアー。スター選手の存在を抜きにすれば、その差が生まれる要因の一つに“プロアマ戦”があるという。本当だろうか?先週行われた「ネスレマッチプレーレクサス杯」はツアー外競技ながら、水曜日、土曜日、日曜日と3度のプロアマ戦を実施し、出場選手には1億円という破格の優勝賞金を提供する新機軸の大会だ。幸運なことに、土曜日のプロアマ戦に「取材枠」として出場する機会を得たので、“役得”で体験したことをつぶさにレポートしてみたい。

プロアマ戦は、大会のスポンサー企業が取引先や関係企業をもてなす目的で行われ、プロと同組でプレーして組ごとのスコアを競うのが一般的。そんな場で、男女の人気差が生まれるのは、主に次のようなストーリーなので紹介しよう。男子プロに比べて女子プロは・・・我々アマチュアゴルファーと同程度の飛距離で(つまり同じティから楽しめて)、笑顔が可愛らしく(癒やされる)、おもてなし教育を受けている(そりゃたまらん!)から。しかもスポンサーにとっては、賞金総額は女子ツアーの方が安い(コスパは大事)と来ている――。

筆者が出場した“土曜日プロアマ”のホストは、高級車ブランドのレクサスだった。千歳空港に着いたのは金曜日の夕方。空港でレクサスのSUV「RX450h」を借り受けて、札幌市内のホテルへと向かう。1時間弱のドライブは、3.5リットルV6エンジンにハイブリッドシステムを搭載した優雅な車両を堪能するのにほどよい時間だ。静寂に包まれた車内とは裏腹に、アクセルを踏み込むと力強く加速する。俊敏かつ重厚な操作性が、ステアリングを握る喜びを刺激した。

内装も和風で渋いレクサスRX450h

翌朝、札幌市街を見下ろすホテルの高層階でゆったりと朝食を摂り、会場となるザ・ノースカントリークラブへと再びレクサスを駆る。受付を済ませると、一緒にプレーするのは絶賛売り出し中のイケメンプロ・小鯛竜也だと判明した。

一緒に参加したNカメラマンは、最近アプローチイップス気味だといい、ウォームアップを兼ねたミニレッスンで小鯛プロから早速アプローチを教わっている。刈り込まれた芝からのアプローチには、「少しフェースをかぶせて、その分やや右を向いて打つといい」というアドバイス。これが奇跡的な効果を生む。Nカメラマンは「当たる!」と突如開眼。ナイスアプローチを連発し、スタート前にすでに元を取ったかのようなはしゃぎっぷりだ。

実は筆者も「誰と一緒に回るのが嬉しいか?」と問われれば、「若い男子プロ」と答える少数派?の一人。ゴルフが上手いし、「このアプローチはどう打つの?」「こういう傾斜はどう立つの?」と、気になったことはなんでも躊躇なく聞くことができる。変に格好付ける必要のない気安さは、ゴルフ好きにとって最高のシチュエーションと言えるからだ。

この日のプロアマ戦は、6553yd(パー72)の青ティからプレーするスクランブル方式だった。プロを含む全員がティショットを打ったあと、1つの球を選択して、2打目以降は全員が同じ場所から打ち、以降ホールアウトまで繰り返していく。ゲーム性を高めるために、アマチュア3人+プロ1人のチーム内で、各人最低3回のティショットを採用することがルール。この1人最低3回というのがミソで、アマチュア各人のレベルや調子を見定めながら、誰のどの球を採用していくかというところがチーム戦略となり、自然とコミュニケーションが生まれることになる。

最後まで楽しいラウンドに仕立ててくれた小鯛プロにも感謝!

この日の山場は残り2ホールとなった8番で訪れた。ここまで不本意なプレーを続けていた筆者は(汗)、この時点で採用ノルマを1つ残していた。8番は407yd(パー4)、9番は533yd(パー5)。ここまで危なげなく9バーディ(ノーボギー)を重ねてきたチームだったが、筆者が右にドッグレッグするその曲がり角にあるクロスバンカーにティショットを打ち込んだところで、シンキングタイムとなった。

バンカー右手には木が張りだしていて、真っ直ぐにピン方向は狙えない。ウェッジで上を越してフェアウェイに刻むか、左から大きくスライスを掛けてグリーンを狙うかという選択肢。だが、後者はアマチュアの成功率は限りなく低い。もちろん、この球を採用しないという手もあるが、最終ホールはプロの球を使えれば2オンからイーグル奪取の可能性もある。「ここは僕が頑張ります!」というプロの言葉に、チームの命運を託すこととなった。

小鯛プロのショットは、前方の木を左からかわして高く舞い上がると、ぐーっと右方向にフェードして、グリーン手前の深いラフへ。そこから4人がアプローチを試みたが、3mほどのパーパットが残された。そのパットもアマチュア3人がことごとく外し、残すはプロのみ。ティショットを打った責任を感じながら手に汗を握っていると、最後はしっかりとプロがカップに沈めてくれた。どれほど小鯛プロが頼もしく思えたことか!

ホールアウト後には懇親会が用意され、ラウンド中に撮った連続写真を元にしてワンポイントアドバイスをしてくれた。コースを離れる前にはサインボールまでゲットして、仕事だということを忘れてしまうような素敵な体験はエンディングを迎えた。

――と、“役得”のプロアマ戦をつぶさに振り返ってみたが、少しでもうらやましく感じていただけだろうか?・・・これを機に、女子プロとのプロアマ戦では体験できない男子プロとのラウンドに、皆さんも興味を持っていただけたら嬉しいかぎりだ。(編集部・今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた)
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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