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クローグリップと谷口理論 松村道央はパットの“解”にたどり着いたのか?

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 2日目(19日)◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇7037yd(パー71)

大会2日目はノーボギーの4アンダー「67」。通算2アンダー8位タイで決勝ラウンドに進出したツアー通算5勝の松村道央は「ノーボギーだったのか分からないくらい、集中していました」と振り返った。

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2戦前の「中日クラウンズ」で11位。前週は予選落ちに終わったが、一度もトップ10に入れなかった昨年に比べると、調子は確実に上向いている。特に改善が顕著なのはパッティングだ。「ぶれる怖さがなくなった。ヘッドは出ないし、(芯に)当たらない。ラインが読めていてもそこに打てない。そういう状態からは脱しましたね」と、安堵とともに表情を和らげた。

予選落ちに終わった4月下旬の「パナソニックオープン」。週末は会場に残ってパッティング練習に明け暮れた。試したのは、今年の「マスターズ」で1位となったセルヒオ・ガルシア(スペイン)、2位のジャスティン・ローズ(イングランド)らが取り入れている“クローグリップ”。国内ツアーで2連勝中の宮里優作も採用する握り方だ。

クロー(Claw)とは、鳥や動物のかぎ爪、エビや蟹のはさみを指し、右手でパターのグリップを握る代わりに親指、人差し指や中指を使ってグリップを挟むようにして持つ。「きっかけはマスターズです。ガルシアは下から支えるタイプだけど、自分と優作さんはローズタイプ。上からの2本(指)支えです。特にローズは安定して入っていたので、すごく良いなぁって。自分としては斬新な感じですね」。

静かな週末のパッティンググリーンで“芯に当たる”感覚をつかむと、翌週の和合(中日クラウンズ)で実戦投入。すぐに結果につながって、自信はさらに深まった。パナソニックオープンから“師匠”谷口徹の意見を取り入れ、重たい中尺パターを、以前使っていた短尺のオデッセイ ホワイトホット 2ボールブレードに戻したが、それも新しい握りにマッチした。

「谷口理論では、シャフトは短く、グリップは細く、ヘッドも軽い方がフィーリングが出る。太くて長い、(パターの)重さで体を揺さぶって入れるというのは、勝負が懸かったときは入りにくいという。風が強いときは(ストロークが)ぶれやすいけど、軽い方が自分でストロークするので、長い目で見ると良いみたい」。

長く、重く、太いパターでのクロスハンドから、短く、軽く、細いパターでのクローグリップへという大胆な変更。「毎週違うグリーンなので、まずはロングパットの距離を合わせて、それから1mで狙ったところに球が出るか。そのルーティンの繰り返しで、いまはなんとか人並みくらいに打てているのかなと思う」。冒頭の「集中していた」という言葉もうなずけるはずだ。「なんとか、師匠に恩返ししたいですね」と、自身に言い聞かせるように締めくくった。(京都府城陽市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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