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トーナメントに新たな1ページ ワイワイ観戦「ザ・ギャラリーホール」

◇国内男子&アジア共同主管◇パナソニックオープン選手権 3日目(22日)◇千葉カントリークラブ梅郷コース(千葉)◇7130yd(パー71)

静寂に包まれた地下道をくぐり抜けて16番ティに上がると、“待っていました”とばかりに場内アナウンスで名前を呼ばれ、ギャラリーが喝采をする。「ザ・ギャラリーホール」と命名された今大会の16番(パー3)は、これまでのゴルフ観戦に新たな1ページを記すことになりそうだ。

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グリーンのすぐ後方には276席のギャラリースタンドが設置され、そこではプロゴルファーのタケ小山と薬師寺広アナウンサーがグリーンDJとして、週末2日間にわたって熱いトークを繰り広げている。ホール脇にはグルメコートも設営されて、ビール片手にワイワイと観戦可能。ここ16番でバーディが出ると、ギャラリーにオリジナルグッズがプレゼントされるという企画もある。

普段は見られないような選手たちの一面も垣間見えるかもしれない。この日、前ホールまでに3連続バーディを奪うなど7つスコアを伸ばして16番に来たのは堀川未来夢。「ギャラリーの声援も多く聞こえたし、そういうのは嫌いじゃない」と、前方のティを使って140ydに設定された3日目に、PWで1.5mにつけて4連続目となるバーディ奪取。歓声に応える一方で、「(襟が立っているので)“平成のエリマキトカゲ”って言われました。あれ、絶対にタケさんが言っていますよね」と苦笑い。

同じくPWで50cmに付けてバーディを奪った岩田寛は、ホールアウト後に「ひろしー」と大声で叫ばれると、一瞬照れ笑いを浮かべたあとに、人差し指を口に当てて「シーッ」のポーズ。「あれはタケさんの悪ノリというか。大きい声で言っていたので、恥ずかしかったです」と、頬を緩めた。

米ツアーの「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」では、周囲360度をスタンドが取り囲む16番が有名だが、このホールもそれに近い面白さを堪能できるはず。今大会のコースセッティングを担当するプロゴルファーの田島創志も、「ティを前にして、ギリギリまでスタンドもグリーン近くにしました。迫力あるショットを楽しめると思う」と興奮の演出にひと役買っている。

BS-TBSの中継では、同ホールの映像を解析して選手の心拍数をリアルタイムで(推定して)表示したりと、他にもさまざまな試みを実施中だ。(千葉県野田市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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