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「30歳から自分の時代を築く」変化し進化する賞金王・池田勇太

さまざまな変化の中から伸びしろを見出し、初の賞金タイトルへとつなげた池田勇太。“池田の時代”は到来するのか

年間にこれだけ多くの変化を重ねた選手も珍しい。「行き詰っていたのかもしれないし、何かに飽きていたのかもしれない。何かを変えたいと思っていたのは確か」。国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で、賞金王を決めて記者会見場に登場した池田勇太。長めの髪と、細身のウェア姿はもう見慣れたが、節目の30歳で試みた1つ1つの変化が、自身初のタイトルをもたらした。

1月下旬、シンガポールで開幕した国内ツアーの「SMBCシンガポールオープン」で披露した池田の姿が1つ目の変化。「30歳になって、気持ちも新たに」と角刈りだった髪を伸ばし、トレードマークだった太目のスリータックパンツから、スリムなノータックパンツとシルエットが変わった。使用クラブも一新した。アマチュア当時から使用してきたブリヂストンスポーツとの契約を解消し、フリーとして複数のメーカーのクラブを使用。シーズン序盤は調整と選定を繰り返したが、試合を重ねるごとにクラブは固定され、14本への信頼を高めていった。

時期は少しさかのぼるが、年始のオフ期間中を、久しぶりに練習とトレーニングだけに費やせたことも有益な変化となった。

2013年から3期3年続けた選手会長から離れ、「思うようにゴルフが出来なかった3年間のフラストレーションを全部オフにつぎ込んだ」。特に注力したのは、筋力アップを中心としたトレーニングだ。自身初の春先Vとなった4月「パナソニックオープン」では、「早めに準備ができたことが大きかったと思う」と振り返った。さらに、今季は海外メジャー3試合、8月「リオ五輪」出場と何度も海を渡るスケジュールの中、秋口からの再加速をできたのは、オフに重ねた基礎トレーニングの賜物と言えるだろう。

そして、今年9月「フジサンケイクラシック」からは、約7年半をともにした福田央(ふくだ・ひさし)さんとのプロとキャディという関係を解消した。二人で計14勝を挙げたが、「何かを変えたい」という一心が池田を決断させた。福田さんも理解を示し、以降はハウスキャディや別のプロキャディとともにシーズン後半13試合戦って2位6回、優勝2回を数えた。

試合中、常に隣にいるキャディが変わったことで池田が一つの進化を感じたのが、9月中旬の「ANAオープン」だ。結果は単独2位に終わったが、4日間でクラブチョイス、残り距離、グリーンの読みなどほぼ一人で判断してプレーした上での優勝争いに、池田はこれまで以上の自信と勇気を得たという。「自分がやってきたことに、もっと自信を持ってもいいのかな、と思えるようになった。彼(福田さん)との別れが、池田勇太という選手を大きくしてくれたのかもしれない」と、自身の成長を肌で感じた。

「30歳から自分の時代を築いていくためにも、まずは良いスタートは切れたと思う。これからも、やりたいこと、作らないといけないことは山ほどある。その気持ちにさせてくれた1年だったと思います」。誰もが希望を持って“それまで”から決別をするが、そこには大きな不安も伴う。しかし、池田は「自分の時代」のために変化することで大きな推進力を得て、プロ9年目で頂点に達した。来季は“賞金王池田勇太”として見られることになる。変化する周囲の目の中、さらに進化する池田が見られそうだ。(編集部/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや)
1977年8月23日生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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