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ツアー最長のパー4 天気次第で幻に?

今週開催の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」で、ある1つのホールが話題になっている。富士桜カントリー倶楽部の5番、グリーンまで打ち下ろしが続く左ドッグレッグのパー4。前年より34yd伸びて535ydの設定となり、記録が残る1992年以降ではツアー最長のパー4にランク付けされたのだ。

前年も501ydと距離はたっぷりあり、グリーン左手前には池が迫るレイアウト。前年は最難関となったホールの距離を、さらに伸ばした意図はどこにあるのか。大会事務局の戸張捷ゼネラルプロデューサーは、次のように説明する。

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「海外ツアーでは500ydくらいのパー4は当たり前。特に5番は、フォローになったときに2打目を7I、8Iで打つ選手が出てきているんですね。フォローの風で下が乾いて距離が出る状況なら、535ydを使ってもいいと思っている。右の花道を狙うもよし、ピンを狙うギャンブルもある。そんなホールが日本にはそれほどない中で、1つあっても良いかなと思いました」

戸張氏が言葉に含めている通り、4日間すべてに535ydを適用するわけではないという。コースコンディションによっては前年までの501ydのティと使い分ける予定で、あくまで「風がフォローで、下が乾いてきたら」という条件つき。開幕前日(2日)のプロアマラウンドでは、朝方の激しい雨によるソフトなコースコンディションとあり、501ydのティを使用。雨予報が出ているあすの初日も、戸張氏は「前(501yd)からやります」と早くも明言した。

一方で、プレーする選手側の意見、特に池田勇太の言葉は辛らつだった。「戸張さん次第だと思うけれど、よほど天気が良くないと後ろ(535yd)は使えない。かなりフェアではなくなると思う。今日みたいにランが出ず、ピンが後ろになると(2打目が)UTか3Wになってしまう。3Wで池に入れてダボよりも、刻んでボギーの方がよっぽどいいけど、それではツアーが成り立たない。そのへんを考えてセッティングをして頂けるとありがたいですね」

もちろん、戸張氏も選手の心情は察している。「毎日アゲンストの風が吹いて、下が軟らかかったら、2打目でグリーンに乗る人が限られてくるし、最初から刻む人が出てくると思う。面白みもなくなるし、パー4の面白さを維持させながらやらないといけない」。いかにチャレンジングなホールと謳っても、グリーンを外し、池に打ち込み、ときには刻み、ボギーやダブルボギーの場面が続くようでは、楽しめるファンは限定されてしまうだろう。緊迫した展開で、水を差す状況にもなりかねない。

秋の長雨と重なる今週は、現時点では、週末まで雨模様の予報が出ている。「快晴を祈って? そうですね」。今年は“幻の最長ホール”に終わってしまうのか。戸張氏にとって、決断に迷う日が続くことになりそうだ。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)

<国内男子ツアーの最長パー4 トップ3> ※記録が残る1992年以降
1位/535yd/2015年 フジサンケイクラシック/富士桜CC 5番ホール
2位/523yd/2006年 サン・クロレラ クラシック/小樽CC 16番ホール
3位/521yd/2013年 HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦/美浦GC 18番ホール

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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2015年 フジサンケイクラシック

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