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「ウチも同じ」小田孔明 賞金王になっても厳しいオヤジ

1年前、「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」を制した藤田寛之は、地元福岡での初優勝に、父への想いがあふれ思わず涙した。ディフェンディングチャンピオンは今年、「今度は孔明の番にバトンタッチ」と同郷の後輩にエールを送っていたが、それが“予言”になりうる展開にもなってきた。

同大会では2年連続で予選落ちを喫していた小田孔明が今年、胸をなで下ろす決勝ラウンド進出を果たした。それどころか2日目には6バーディ、ノーボギーの「66」をマーク。通算10アンダーの2位タイで首位の池田勇太に3打差でトーナメントを折り返した。

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昨年初の賞金王になった小田も、多くの選手同様、父から最初にゴルフを教わった。

現在70歳の憲翁さんは当時、手嶋多一の父・啓さんの練習場のメンバーで、手嶋父子に倣って「スイング中に頭を動かすな」と教え込み、クラブを息子の額の横につけてショット練習をさせた。ミスをすれば、容赦なくそのクラブで頭をひっぱたいた(さすがにヘッドではなくグリップ側で)。

小田にとっても年に1度の地元大会が行われる芥屋ゴルフ倶楽部には、ゴルフを始めてすぐ、小学校低学年で観戦に訪れた。頭には、尾崎将司青木功に敗れた1986年大会の記憶がいまも残る。小さかった手を引いてくれたのは、もちろん父だった。

この試合で毎年里帰りする藤田は言う。「(一緒に)いたらいたで(父が)うるさくて。どんな結果をコミットしても、親父だけは認めてくれない。次の結果を求めてくる。永遠の親父ですよ。親父にコミットしないとね」

そして「ウチも同じ」と小田は言った。

「試合も全然見に来ないしね。勝った時に『やったな』と言ってくれるくらい。賞金王になっても、そんなに…だったなあ。悪い時には電話がかかってきて『ちょっとリズムが速いんじゃないのか』『頭が動いているんじゃないのか』ってね。この歳になると、もうあんまり怒られたくないんだけど…」

どんなに強く、どんなに有名になっても、彼らにとって親父の背中は大きいまま。「『今年は見に行く』って言っていたけど、どうかな。日曜日、雨が降らなければね…」。夕刻の玄界灘を背にして小田はポツリとつぶやいた。(福岡県糸島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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