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フェアウェイこそ難しい アイアンの天才・小田孔明の対処法

フカフカのじゅうたんみたいなフェアウェイ。一面緑の別世界に飛び込んだような錯覚は、ゴルフをプレーする上での大きな楽しみのひとつ。国内男子ツアーの新規大会「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の会場であるグランディ那須白河GCは、かねてからその芝生の仕上げに定評のあったコースだ。ただ今週、多くのトッププロたちにとっては、この青々としたカーペットへの対応も攻略ポイントになっている。

初日から2日間、コース上で目立つのは、選手たちがアイアンショットをするたびに、派手にはがれていくターフの数々。ポジションやクラブによっては、30センチ以上つながったものが、宙を舞うこともある。

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フェアウェイが軟らかいことで、インパクト直後にクラブヘッドが思うように抜けず、頻発するのは左へのミス(右利きの選手)だ。また、2週前に「全英オープン」に出場した宮里優作にとっては、地面の硬いリンクスでの戦いからの切り替えが大きな課題。「軟らかいので、(英国のコースよりは)打ち込んではいくけれど、打ち込み過ぎると今度はフライヤーしてしまう。その辺に気を付けて、クラブを短く持って打っている」というのが対処法だ。

自称“アイアンの天才”小田孔明によれば、同じフェアウェイでも、ボールのある場所で難易度が変わるのも悩ましさのひとつ。「逆目と順目で、アイアンの抜けが全く違う」という。

フェアウェイにある縞状や、ひし形状のデザインは、芝刈り機が走ることによって描かれる。飛球線方向に向かって芝が倒れているのが順目、その反対が逆目。ティグラウンド側から見ると、逆目の方が色が濃い。小田は「逆目になると、本当にボールが飛ばないし、左、左に行ってしまう。かといって(ターフを取らずに)球だけ拾おうとしても、ひどいフックがかかったりしてしまう」と語る。

「昨日は全部それだった。だから今日はそれを修正した。いつもよりターフを薄目に取りながら、真っ直ぐクラブを出していく」。初日「72」からの2日目「65」。通算7アンダー暫定8位タイへの浮上の要因は、このフェアウェイへの素早い対応があった。

そしてこの日、8バーディ、ノーボギー「64」をマークして通算8アンダーの暫定5位タイに浮上した矢野東も「今週はターフを薄めに取ることをテーマにしている」と言う。「自分の欠点なんですけど、状態が突っ込みやすいので、そこを修正したかった。フェアウェイがフカフカしているところでは、突っ込むと芯を外して(フェースの)上に当たるのでスピン量が少なくなってしまう」

週末も、絶好のポジションからのショットにも関わらず、“引っかけ”を必死に抑えるべく試行錯誤している選手たちの姿がたくさん見られるはず。テレビ放送は日テレNEWS24(CS)、FCT福島中央テレビで、午後から生中継の予定です。(福島県西白河郡/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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