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膝手術から復帰!フェニックスで輝く中嶋常幸

2010年のオフトレ中に交通事故に遭い右膝を負傷した中嶋常幸が、その右膝をかばいながらツアーを戦う中で左膝まで痛め、今年7月に半月板の手術を行った。当初は10月のツアー復帰を願っていたが、回復は遅れ今週の「ダンロップフェニックストーナメント」が復帰戦となった。

「この試合はセベ・バレステロスに勝ったすごい思い出があるし、日本のゴルフ界に多大な影響を与えた、日本をリードしてきた試合だよね」と、1985年大会で日本人選手として初めて大会を制した思い出の地での復帰戦に感慨深く話を始めた。

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「正直今年の復帰はあきらめていた。日本シニアも富士フイルムにも間に合わなかったし、今週は最初から2日しかできないと思って来たよ。いつドクターストップがかかってもおかしくない状態だからね(笑)」と、機嫌は上々。その要因は初日のスコアにありそうだ。

10番からスタートした中嶋は、後半の1番を終えて3アンダー。リーダーボードの最上段に名前を掲げた。しかし、終盤の7番、最終9番とボギーをたたき1アンダーに後退したが、首位と3打差の6位タイに食い込んだ。

「やっぱり試合はいいね。ゴルフができなくてイライラして、試合に戻りたくてフラストレーションを溜めていたから。会場に来るとワクワクするものがある。それと休んでいる間に長尺ではなく短いシャフトのパターも試したよ」。

2005年から使い続ける長尺パターから、レギュラーサイズのパターに持ち替えたということは、アンカーリングの規制が実施される2016年以降も試合で戦う準備を始めたということだ。

「休んだ期間はリハビリとトレーニングを行ってきたが、まだまだパワーが足りない。今日は1発だけ295ヤード飛んだけど、もっとトレーニングを積んで300、いや315ヤード飛ばせる体力を身につけるよ。スーパーお爺ちゃんに乞うご期待だね」と、自らを奮い立たせる。

今年20回目の出場を果たしたトム・ワトソンも中嶋の姿を見つけると「ハイ トミー」と満面の笑みで挨拶を交わす。やはり中嶋にはこのフェニックスが似合う。そして多くのファンがフェニックスでの中嶋の活躍をワクワクしながら待ち望んでいる。(宮崎県宮崎市/本橋英治)

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