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また現れた!中国の新鋭アマはまだ16歳

発展目覚ましい中国のゴルフ界から、またも新たな逸材だ。大阪府の茨木カンツリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」2日目。アマチュアのリュウ・アンイ(劉晏?)が6バーディ2ボギーの「67」をマークし、通算3アンダーの10位タイにその名を掲げた。

186センチ、83キロの豊かな体格、わずかながら口元にたくわえられたヒゲ、サングラスで覆い隠したその顔からは、まったくもって窺い知れないその年齢。しかし、聞いてみれば誰もが驚きを隠せない。なにせ彼はまだ、7月に16歳になったばかりなのだから。

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9歳の時、英語とゴルフを学ぶため米国に留学した。3年で母国に戻った後、今度は広東省深センにある巨大ゴルフ場、ミッションヒルズゴルフクラブを拠点に。ギネス記録にもなっている12コース、216ホールの世界的施設で腕を磨いている。父はエネルギー業を営み、家族は北京に在住。一方でリュウには早くもオーストラリア人コーチが帯同し、科学的なトレーニングにも日々勤しんでいるという。

最長290ヤードの飛距離を誇るドライバーショットも武器ではあるが、「気持ちよく、自信を持って振れるんです」と胸を張るのは6番と8番アイアン。プロ転向時期は未定だが、アジアでの活躍を足掛かりに、いずれは米ツアーでのプレーを夢見ている。

ちなみに4月の「マスターズ」で史上最年少ローアマとなったグァン・ティンランも幼いころから米国を練習拠点のひとつにしており、もちろん知った仲。刺激を受ける存在だ。

幼いころから親元を離れ、最高に整備された環境でゴルフを覚える中国のジュニアの勢いはいま、とどまることを知らない。もちろんそこには裕福な経済事情もあるはずで、なんだかゴルフの“サイボーグ”が次々と養成されているような気分もする。

しかしサングラスを外すと、二重まぶたのつぶらな瞳が印象的なリュウは「もちろんタイガー・ウッズが大好き!でもアダム・スコット選手も好きです。もちろん、プレーやスイングもそうだけど、人柄、ゴルフに打ち込む姿がカッコいい」。キラキラと輝く笑顔は、やっぱり16歳そのものだった。(大阪府茨木市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2013年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン



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