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国内男子長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメントの最新ゴルフニュースをお届け

梁津萬って誰?ご存知リャン・ウェンチョンです

国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」は予選2日を終えて3年ぶりの勝利を狙う今野康晴、初優勝を狙うイ・キョンフン(韓国)が通算10アンダーのトップタイ。キム・ヒョンソン、I.J.ジャンといった韓国勢が相変わらず元気な中、中国出身の梁津萬がトップに3打差の5位タイにつけている。

ところでこの見慣れない名前の選手は海外からの特別な招待選手でも、スーパールーキーでもない。2007年のアジアンツアー賞金王、10年ワンアジアツアー賞金王のリャン・ウェンチョン。日本ツアーでの勝利こそ無いが、04年から本格参戦しており、現在は世界を飛び回る中国の名手だ。

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昨年まではW.リャンとしてリーダーズボードに名前を連ねていたが、今季から上述の漢字表記に。しかも本名の梁文冲から登録を変更した。「幸運が訪れるように」という意味を込めた、いわゆる“芸名”だ。改名当初は多くのツアー関係者や同僚プロまでもが「あの選手って誰?」という状態だった。ファンも混乱して然りだが「優勝したら、きっと覚えてもらえるでしょう?」と笑う。

ところで梁は、5月の「全米オープン最終予選会」で大失態を犯していた。6つの出場枠を争い、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)がトップ通過を果たすと、2位タイの6人が残り5枠を争うプレーオフに進出したが、2ホール目で脱落。それも、グリーン上で同伴競技者J.B.パクのパットのラインを避けるため、ボールマークをパターヘッド1つ分ずらした後、元に戻すのを忘れ「誤所からのプレー」となって2打のペナルティが課せられ、全米切符を逃した。

「あの瞬間は、本当にカッとなってしまった。でも自分のせいだからね」

ちなみに、その全米予選に参加したあるトップ選手曰く、プロのトーナメントでも、ボールマークをずらしてもらった選手は、自分のパットが終わった直後に「マークを戻すのを忘れないで」といった合図や言葉を投げるのは珍しくないという(これは、いわゆるキャディ以外のアドバイスには該当しない)。ただ、そのある選手が同伴競技者のパクの状況を思いやるに「あの予選は1日に36ホールをまわって、さらに2ホールのプレーオフ。しかもそこにメジャー出場がかかっている。誰もが精神的にも肉体的にも限界に達していて、合図を送れなかった、もしくは(リャンが)聞き逃した可能性もある」と、“悲劇”を生んだ要因のひとつを挙げる。

とはいえ、いずれにしても責任の100パーセントはリャンにあるわけで、「自分のミスだと受け入れるしか、時間が過ぎるのを待つしかないんだよ」と、今となっては本人は笑って振り返るのだ。

それでもやはり過去に6度のメジャー出場経験があるリャンだけに、その大舞台への思いは捨てきれない。2週前の「~全英への道~ミズノオープン」では、あと2ストロークが足りず、3度目の全英出場はならなかった。来季以降のメジャー出場も大きな目標としながら、日本で、世界で戦いを続けている。(北海道千歳市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2012年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント



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