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「キャディ=バディ」?藤田、藤本の場合・・・

トーナメント会場では選手を支えるサポート陣が、常に選手を囲んでいる。その中で最も近く、ともに戦っていると言っても良いと言えるのはやはり“キャディ”ではないだろうか。キャディという職業は、物理的な仕事内容とは別に、信頼関係から成り立つ、選手の拠り所でもでもあるように思う。茨城県で開催されている「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の2日目、17位タイからスタートした藤田寛之が通算7アンダーとスコアを伸ばして暫定3位タイに浮上した。この日は11番でボギーを叩くが、初日を終えて不安を抱えたパットが冴え、チャンスを次々とものにした。

6番(パー5)で、藤田はティショットを左ファーストカットにボールを運ぶと、セカンドショットはスプーンでグリーンを狙ったが、届かずグリーン手前に。約5ヤードのアプローチを残し、藤田はウェッジを掴んだが、キャディの梅原敦さんは「パターでいいんじゃないですか?」と一言。「確かに、下がベアグラウンドのような状態でライが悪かったというのもあるんですけど・・・。結果ピンに1mに寄せてバーディ。なかなか最近いい仕事しますね(笑)」と、バディの良案がベストな結果に導いた。「最近とくに梅が冴えてて、いいこと言うんですよ」と、そう話す藤田の表情から、長年連れ添った夫婦のように、その存在感、安心感はこの上ない存在であると見て取れるのだ。

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2日目に3アンダーをマークして通算6アンダーの暫定5位タイに浮上した藤本佳則。この日はラウンド中もファンの声援にも笑顔で応え、ボギーを叩く場面でもなぜか笑顔が・・・。「先週はいいゴルフが出来ずに笑えることがなかったけど、それでは見に来てくれるギャラリーの方に申し訳ないと思って・・・」と今週は笑顔でのラウンドを心掛けたそうだ。

その笑顔にはもう1つ理由があった。「キャディの直さん(前村直昭さん)と組んでから、ラウンド中は笑うことが多いですね。でもそのほうがいい結果にも繋がるし、今日のようにボギーを打ってもストレスになりませんから」と藤本。さらに「でも直さんはね・・・、今日僕が16番でグリーンを外したのにパターを渡してくるからね、素ですよ、素(笑)」。そして続ける。「でも笑った後にはまた集中してプレーができるんです」と、いろいろなカタチがあるにせよ、こちらのバディも選手の大きな支えとなっている。(茨城県笠間市/糸井順子)

関連リンク

2012年 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills



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