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松山英樹が感じた石川遼との差とは?

東京都の東京よみうりCCで開催中の国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。2日目、最大の注目はやはり石川遼松山英樹の同組ラウンドに集まった。

2アンダーの7位タイから3つスコアを伸ばして首位タイに上り詰めた石川。しかし一方で、松山は1アンダーの12位タイからスタートし3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」で回り通算イーブンパーに後退した。順位は11位タイに上げたものの「この内容で、このスコアで回れて良かったと思います」と振り返るばかりの不満の18ホールだった。

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スタートホールでは、ティショットを右に大きく曲げて崖下に落とした石川に対し、松山はフェアウェイど真ん中をとらえて上々の滑り出しを見せたかに思われた。ところが出だし2ホールをパーとして迎えた3番、左ドッグレッグのパー4、3番ウッドで放った第1打は大きく左へ。斜面からの第2打でグリーンをとらえられず、2パットでボギーが先行した。

5番。第2打をグリーン右手前のラフに外すと、アプローチはピンを2メートルオーバー。さらにそこから3パットをたたいて痛恨のダブルボギーとした。続く6番(パー5)も2オンに成功しながらも、5メートルのイーグルパットがカップにけられて“残念な”バーディ。後半17番もイーグル逃しのバーディとあって、満面の笑みとはいかなかった。

イライラが募るラウンドに、ドライバー、アイアンのショットの直後、クラブを振り下ろして悔しがるシーンが繰り返された。だがラウンド直後の松山は「アプローチ、パターが遼よりだいぶ下手。その差が、今のトータルのスコアにつながっているんじゃないですかね」と、今大会ここまでの5打差をショートゲームの精度に求めた。

石川は「プロになってから一番のウィークポイントだった」という小技の成長を、「3、4日しか(良い状態が)続かないのは練習の成果とは言えないが、これだけ安定したアプローチができているのは成果だと思う」と、プロ4年目が終わろうかという今、感じ始めているところだ。

2007年に「マンシングウェアオープンKSBカップ」を制した高校入学直後から、石川はドライバーショット偏重の練習を続けてきた。有識者や他のプロからショートゲームの練習を薦められても、目先の成績は無視して首をタテに振らなかった。石川父子は「アプローチ、パットは緊張感のある試合の中でしか上達しない」との考えを貫いていたからだ。その信念は今も「変わらない」と石川は言う。海外メジャーの最高難度のグリーンセッティング、それをいとも簡単に攻略するトッププレーヤーの姿を目で追い、経験をつんできたことで生まれた“差”は、同学年の好敵手の胸に残った。

この日の石川は1パットでのパーセーブが5回。松山の「自分が同じ状況だったら、1回もパーを取れないんじゃないかと思う」との言葉は大袈裟に受け取るにしても「もっと練習しないと…」というのは素直な感想と取っていいだろう。(東京都稲城市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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