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尾崎将司、中嶋常幸が5年ぶり同組ラウンド

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催中の「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」。決勝ラウンドが開始された3日目。石川遼の組のスタート時刻の40分前、最終組よりも1時間も前に“裏街道”のインコースから出た組が、大勢のギャラリーを引き連れた。

午前10時50分。1オーバーの46位タイからスタートしたのは尾崎将司中嶋常幸平塚哲二の3人。ジャンボとトミー。2人の同組は予選ラウンドでは2006年の「日本プロゴルフ選手権大会」以来5年ぶり、決勝ラウンドでは2003年のこの大会以来8年ぶりのことだった。

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10番ティグラウンドの周りを埋めたギャラリーだけでなく、スタッフ、関係者も64歳、57歳の一挙手一投足に目をやった。ティオフを待つ2人が言葉を交わさないか耳を澄まし、妙に静かな時間が流れた。酒豪、鉄人で知られる名手平塚が、普段より硬いように見えるのは気のせいか。「通算63勝の中嶋常幸」、「プロ入り後、通算113勝の尾崎将司」という選手紹介のアナウンスに、あきれるような笑顔もこぼれる。静寂の中で放たれたティショットは、見事に期待を裏切り2人とも右の林に入れた。ところがセカンドショットで同じようにインテンショナル・スライスをかけてグリーン付近まで運ぶと、歓声も2度同じようにあがった。

スコアは両選手ともに出入りの激しい展開で尾崎「70」、中嶋「73」。いずれも上位争いに加わることはできず、特に終盤3連続ボギーでホールアウトした中嶋は悔しそう。しかし「往年のプレーを思い起こさせるシーンもあった」と久々の勝負の味を噛みしめる。「久しぶりにやってよかった。この辺の(下位の)スコアじゃ、普通は張り合いがなかなか出ないもの。でもジャンボと回って張り合いが出た。楽しかったので良し、としましょう」。そして「やっぱりジャンボは偉大ですよ」と続けた。

一方のジャンボ。ちょっぴり感傷的なトミーの言葉とは違い、「7バーディ(6ボギー)だぞ。プレーが若い、若い。二十歳の頃に戻ったかな」と豪快に笑った(尾崎の20歳当時はまだ野球選手時代なのだが)。そして「彼はシニアプレーヤー。オレはレギュラーツアー(での優勝)を目標にしてるんだから」とキッパリと“線引き”した。けれど気持ちよさそうに煙草をふかしながら「トミーと回るのも、これでおそらく終わりだろうからな」と周囲を笑わせた表情は、どこか遠い目をしていたように思えた。(千葉県千葉市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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