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アリか?ナシか? 男子プロゴルファーが短パンで試合

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 事前(25日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72)

例年8月下旬に行われる芥屋GCでの一戦は猛暑との戦いでもある。早朝から選手たちは大汗をかき、なかには意識がもうろうとする時間帯も。そんな中、大会主催者は今年、国内男子ツアーのプロアマ開催日に初めて選手にショートパンツの着用を認めた。

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男子プロゴルファーの下半身のウエアは、数年前まで世界中で長ズボンが一般的だったが、近年は全世界的な温暖化もあって練習日やプロアマ日に短パンが認められるようになった。主要ツアーでは2016年1月に欧州ツアーがアラブ首長国連邦(UAE)の試合で“解禁”。その後、米国でもメジャーを含めて規則が緩和されている。

日本ツアーは17年「福島オープン」から一部の大会で練習日に限って着用が許可された。今回の施策はそこから一歩踏み込んだ形。「プロアマ日まで“短パンOK”にしてもらえたのは、選手からすると体感温度や足の疲れもぜんぜん違うんです。プロアマではゲストの方も短パンだとフランクな雰囲気で距離が縮まりやすそうでもある」と歓迎したのは石川遼だ。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)は「トーナメント規定」の第36条「マナー等に関する準則」で選手の試合期間中の服装を定めている。ショートパンツ着用についてもこの条文を改訂したもの。最終的には各主催者と、プライベートクラブである開催コースの承認を経て認められる。

そして石川はさらに今後に向けて、試合中のショートパンツの着用も提案した。「選手が短パン、長いズボン、選べるといいのでは。アリなのでは?」

実は選手会長を務めていた数年前、石川にはこの「KBCオーガスタ」関係者の勧めもあって、JGTOに本戦中のショートパンツの着用を提案したが、却下された過去があった。「まだ世界のツアーで例がないからダメ」というのが理由だったそう。「僕としては『じゃあ、(世界で)一番にやっちゃいましょうよ』という感じだったんですけど…」

実現に至らず残念に思っていた矢先、19年11月に南アフリカで開催された欧州ツアー「アルフレッド ダンヒルリンクス選手権」が猛暑により大会当週になって着用を許可したこともあって、もどかしさも募った。

「試合も短パンでやってみて、『あまりに見苦しい!』みたいな感じだったら、僕たちもショックを受けるけれど、それならば戻そうか…となるはず。ダメかなあ? 賛否あっていいんじゃないかなと思う」。とりあえず、当面のあいだは地球温暖化も進行しそうで、改めて世間の反応を聞いてみたいところ。実際の試合で男子プロが短パン、アリか?ナシか?(福岡県糸島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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