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大物選手が続々と“移籍”! 2014年の契約変更選手まとめ

昨年12月からシーズンオフに入っていた国内ツアーが、来週3月7日開幕の女子「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)で、いよいよ2014年シーズンの火ぶたを切る。男子も4月17日に国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」(三重・東建多度CC名古屋)でスタート。シーズンインを目前にしたこの時期、各ゴルフ用品メーカーは例年通りに新規契約選手を発表しているが、例年以上に大物選手の“移籍”が目立つ結果となっているので、主な契約変更選手を一覧にしてみた。

<<2014年 主な契約変更選手 国内>>

【男子】
小平智(タイトリスト → プロギア)
薗田峻輔(ブリヂストン → ナイキ)
高山忠洋(ブリヂストン → 本間ゴルフ)
谷原秀人(プロギア → 本間ゴルフ)
平塚哲二(ブリヂストン → プロギア)
武藤俊憲(テーラーメイド → ミズノ)
【女子】
佐伯三貴(ブリヂストン → キャロウェイ)
以上、五十音順

プロにとって商売道具のゴルフクラブは、メーカーごとに特徴を打ち出しながら開発しているだけに、慣れ親しんだものから変更することは、いくら技に秀でたプロでもリスクを伴う。過去には契約を変更したことで、それまでのような好成績を残せず苦しむことになった選手も多く、新しいクラブに気持ちが浮き立つ一般ゴルファーとは違って、その決断は容易ではないものだ。

では、なぜリスクもある使用クラブを変更するのか? ひとつには、賞金を稼ぐことで生計を立てるプロの副収入とも言えるメーカーとの契約金がある。シード獲得選手で年間数百万円、国内のトップクラスともなれば年間数千万円~1億円以上にも及ぶ。

ただ、契約金が入ったとしても成績が残せず、獲得賞金が減少しては本末転倒。プロの決断は石橋を叩くように慎重に行われる。ほとんどの選手は契約前に、プライベートでのラウンドなどでテストを行う。もちろんプロだから、突然手にしたクラブでもそれなりにスコアを作ることは可能だという。

問題は、そのクラブに“それなり”ではなく“100%”の力を発揮するための信頼を置けるどうか。クラブ自体の性能やフィーリングはもちろんだが、多くのプロは「クラブを提供するメーカーの担当者やクラブ開発者らとの信頼関係がもっとも大事」と話している。セッティングの厳しいトーナメントコースで1打でもスコアを縮めるため、イメージ通りの球筋や、アイアンやウェッジでの1ヤード単位での距離コントロールなどクラブの微調整が必要なためだ。

実際に、プロが使用するクラブの多くは、市販される製品をもとに、選手ごとに調整や改良を加えたいわばプロトタイプとなる。ゴルフ用品メーカーのトーナメント担当者は、ヘッドの一部をミリ単位で削ったりする技術とともに、スイングに合ったシャフトの重さや重量バランス、ヘッドの装着角度(ライ角)など、プロのリクエストを理解する能力が重要だという。

一方、メーカー側は、契約を結んだ選手には“優勝”という一般ゴルファーにも認知されやすい結果を出してもらい、商品の広告塔としての活躍を期待している。アマチュアゴルファーの多くは、優勝したプロがどのようなクラブを使っているのか、手にとって性能を確かめたい衝動にかられ、売り上げに少なからず影響があるためだ。

表舞台でプロが優勝を目指す戦いの開幕は、ゴルフ用品を製造販売する各メーカーの熱い戦いの開幕でもある。(本橋英治)

<<2014年 主な契約変更選手 海外>>

【男子】
アーニー・エルス(キャロウェイ → アダムス)
ハリス・イングリッシュ(ピン → キャロウェイ)
J.B.ホームズ(キャロウェイ → クリーブランド/スリクソン)
トレバー・イメルマン(キャロウェイ → テーラーメイド)
スコット・ラングレー(ピン → テーラーメイド)
パット・ペレス(テーラーメイド → キャロウェイ)
カール・ペターソン(ナイキ → テーラーメイド)
ビジェイ・シン(クリーブランド/スリクソン → Hopkins Golf)
以上、アルファベット順

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